神保町の本屋巡り記録
日曜日に、神保町に行ってきました。本屋、古本屋の街だということは知っていたので、ずっと行ってみたいと思っていました。素直な感想を書いていこうと思います。
日曜は人が多い
いくら本の街・神保町とはいえ、読書離れや出版不況が叫ばれているご時世、あまり賑わっていないだろうと思っていました。でも行ってみたらびっくり。どの本屋さんに入っても、本棚の間の通路を埋め尽くすように人がたくさんいました。日曜に行ったのはちょっと失敗だったかな。
今まで古本屋さんにあまり入ったことがなかったので、神保町で古本屋デビューすることになりました。
矢口書店さんというお店は、屋外の壁一面が本棚になっている本屋さんでした。それだけでワクワクするのに、建物も趣があって素敵でした。
他の古本屋さんにも行ってみたのですが、正直僕には古本屋は早かったかもしれません。学術書や美術本、昔の小説が中心で、本自体をあまり楽しめませんでした。もっといろいろな世界を知ってから改めて訪れたら、新たな発見があるのかもしれません。
そのあと、「神保町ブックセンター」という、観光案内所のような名前のついた本屋さんに行きました。カフェが併設されたお店で、訪れた中では一番賑わっていたお店でした。
そこまで広い店内ではないのですが、目をひく本が置いてあって個人的にはすごく好みの本屋さんでした。自己啓発系はあまり置いてなくて、エッセイや詩、小説が充実している印象でした。代官山の蔦屋書店とは全然違いますね。
このお店では点滅社さんの「鬱の本」を買いました。心が沈んだ時に読んだ本を、寄稿者が紹介してくれるスタイルで、心の処方箋とも言えるかもしれません。いろいろな文体に触れられて、とてもおもしろそうでした。
街をぶらぶらしていると、PASSAGE by ALL REVIEWSという本屋さんを見つけました。誰でも棚の一角の権利を買うことができて、そこに好きな本を並べられるという、一風変わった本屋さんでした。
本当におすすめの本をおいている棚もあれば、自費出版したであろう本をおいている棚もありました。本を出版するってとてつもないハードルに感じますが(実際大変だと思いますが)、一人出版社や自費出版という選択肢があると知ると、ワクワクしてきますね。自分でもできるんじゃないかと夢想してしまいます。
そして最後にふらりと入った東京堂書店さんが、神保町の個人的なイチ押し本屋さんです。店内はかなり広さのある設計で、一階にカフェが併設されていました。
この本屋さんは置いている本の種類も多いし、美術系や詩やエッセイ、小説など人文系に強い印象を受けました。特筆すべき最大の特徴は、フロアや棚ごとにテーマが設定されている点です。
海の本コーナーがあったり、「人間の歩みにふれるフロア」があったり、サイン本コーナーがあったり。店内を巡る人を飽きさせない作りが最高でした。
照明も程よく明るくて品があり、店内BGM も落ち着きがあって、ゆっくり本を選ぶのにうってつけです。プレイリスト発売してくれないかな。
というわけで神保町本屋巡りの記録でした。東京堂書店はまた行きたいし、古本屋さんにも再チャレンジしてみたい。本好きにはたまらない街でした。