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本と日常😌
2020年6月14日 05:04
✅『人間失格』はよくわからない。たくさんの若い人が「太宰治の『人間失格』を読んでみたい」と言います。あの芥川賞作家、又吉直樹さんは中学の時に読んで衝撃を受けたそうです。「又吉さんが読んでいるくらいだから、読んでみよう……」と思って、手に取ってみるのです。しかし、実際に読んでみると「何を言いたいのか、ちっともわからない」正直なところ、こんな感想が本音ではないでしょうか?あ
2020年6月14日 05:22
✅『人間失格』の構図私はこのブログをまだ『人間失格』を読んだことのない人のことを思いながら書いています。小説の書き方にはさまざまな方法があります。作者が考えるのは読者のこと。読者が、どのように感じるのかを考えながら小説の構図を決めます。しかし、読者の方向は一方通行。最初から読むしかないのです。まさか、小説を途中から読む始める人はいません。最後の結末を読んで、最初に戻り読み進め
2020年6月14日 05:39
✅『人間失格』は気楽に読む私はこのブログをまだ『人間失格』を読んだことのない人のことを思いながら書いています。最近は速読ブームです。月に100冊読むと豪語している人もいるし、「小説を読んで感動する速読法」を売りにしてるサイトもあります。私は速読があまり得意ではありませんが、自然に速読になっている時があります。読書の苦手な人は、この「読む」ってことそのものがあまり好きじゃない。「な
2020年6月15日 05:11
✅ 『人間失格』の主人公私はこのブログをまだ『人間失格』を読んだことのない人のことを思いながら書いています。小説は内容は主人公の性格で決まります。主人公とあとは周りの数人だけの言動を追っていけば、小説を読むのは難しくないです。『人間失格』の主人公はいったい誰でしょう?感覚的ではなく、客観的に数字で示そうというのが、この記事の目的です。さて、一般的には『人間失格』の主人公は📌
✅『人間失格』には不思議がいっぱい。私はこのブログをまだ『人間失格』を読んだことのない人のことを思いながら書いています。『人間失格』はとても不思議な小説です。まず最初に「はしがき」があります。そこに3枚の写真が出てきます。最初の1枚は子供の写真です。少し引用してみます。荒い縞の袴はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、📌醜く笑っている写真である。📌醜く?もう早
2020年6月15日 05:12
✅小説家、太宰治の究極の優しさ私はこのブログをまだ『人間失格』を読んだことのない人のことを思いながら書いています。今回は最後なので、少しネタバレです。読むことさえ困難な『人間失格』を読みやすくするためには、事前の情報が必要です。小説を読まない、読んでも途中で嫌になるのはこの情報不足が原因です。ですから、興味を持ってもらうために書きます。『人間失格』の構造は次のようになっています。