ヘルマン・ヘッセ研究会(編・訳)『ヘッセからの手紙・混沌を生き抜くために』を読む。
世の東西を問わず、書簡集はいろいろありますが、この『ヘッセからの手紙・混沌を生き抜くために』はとても重い充実した書簡集です。
例えば太宰治にも書簡集がありますが、金の無心など生活感たっぷりの内容です。それに比べてこの書簡集は第一次世界大戦の前から第二次世界大戦の後まで、ドイツ人(スイス在住)であるヘルマン・ヘッセが書いているものなので、文学と戦争との関係が、人々の苦しみがひしひしと伝わってくるものになっています。
ヘルマン・ヘッセが考えたドイツ気質とはどんなものだったので