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中国のオレ様建築デザイン

(写真はオレ様すぎて? 完成直後に放火された北京のCCTV(中国中央電視台)副楼)


政治が悪く住民の反感を買うと、政府庁舎が燃やされる国


中国のオレ様建築を語るには、進学校の教師は実は無能であるということを説明しなければいけません。

なんか風が吹けば桶屋が儲かるみたいですが、少々我慢して聞いてください。
私は昔浪人も入れたら学年の三分の二は京大、阪大へ行くという進学校に通っておりました(東大は行けてもあまり行かない。行って官僚になった奴は変人扱いでした)。

だから先生の意識は、最低でも旧国立一期校(←知らんやろな)進学にあらずんば人にあらず。ちなみに彼らが聞いたこともない日大芸術学部志望の私は人にあらず扱いでございました……。倍率は日本一だったのに。

でね。在校時からよく言われてたんですが「我が校の先生はラク!」

生徒はほっておいても、自分で勝手に勉強する。
非行に走る子もいない。家もほとんどが恵まれている。
生徒が勝手に部活も文化活動も熱心。時間配分も自分で工夫。
進路指導も超簡単。

というわけで、実際先生方も「トップ国立に受かるための授業」は素晴らしかったけれど、指導力は特になかった。
追試の常連にはバイオリンコンテストですでに大きな賞とった子や(親は家を売ってバイオリン買ってました)、IQが高すぎて国から別枠の指導を受けていた子がいました(生徒同士はよくわかっていて彼の頭の良さはよく話題になってました)。本来ならこういう子こそ適切に指導すべきですが、

先生方はイレギュラーな人は怖い。指導力(統治力)ないから。なくても生徒の方が優秀でやってこれた。

はい、これが日本です。


では統治者から見た中国はどんな学校かわかりますね?

♫盗んだバイクで走り出す。
暴力。
授業どころではない。まず座らせるのが大変。
優れた子もいるが、というより力で徒党を組み、のし上がるのが優れた子。他校と組んで先生を襲いに来る。そもそも先生だって無免許だし。

あまりにも玉石混合の底辺ヤンキー校。こういうところは、

強い先生力(統治力)が必要。これが中国です。


で、中国はいろんな力技の統治方法をもっている。
プラス方面は科挙で、昔からその『親が家売ってバイオリン』『IQが異常にいい』を見つけては政府に取り込んでいた(何もかも中国に習った日本は科挙だけ取り入れませんでした)。


一方で、底辺ヤンキー校で全部先生が指導していたら身が持たないから、有象無象の農民や、野蛮な周辺国には見ただけで戦意をなくさせ、圧迫して自分たちの死に駒にさせる装置が必要。

その一つが、オレ様建築です。
オレ様建築とは一言で言うならば『力』をアピールして、相手の反抗心を砕くというもの(その他、オレ様車とかオレ様軍とかオレ様ポスターとかいろいろあります)。
では力とは何か。権力、金、支配力、(現社会における優勢な性としての)オス力。簡単にいうと中国のオレ様建築はオレは偉いからいうことを聞け、とルックスでいばってヤンキーに言うこときかす装置なんですね。


龍の刺青とか青龍刀の前に、

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