人間関係で大切なことはみんなラウンドワンで教わった エピローグ
※引き続き登場人物は仮名です。
室長との出会いとその後
「こんにちはーー!!」
『おっ!こんにちは!!今日も良く来たね!!よーし!!がんばっていこう!』
「はーい!!!」
現在、私はラウンドワンを退職。
独立し、学習塾の運営をしてます。
“もっと人が成長していく姿を身近で見ていたい・・・”
“自分の時間を子どもの成長の為に費やしたい・・”
“子どもたちの「出来る」をもっともっと育んであげたい!”
こういった気持ちがどんどん強くなり、独立を決意しました。
他にも、“学び”を追求していくことで、いろんなセミナーにも参加するようになりました。
そこには、同じ“志”を持った素敵な仲間たちがたくさんいました。
業種も多種多様、私の知らない世界がこんなにもたくさんあるのかと思いました。
そして、“転職”というのは、現代社会におきましては、一般的になってきており、比較的抵抗感なく準備を進めることが出来たというのもあります。
もちろん、柳沢室長との出会いが大きなきっかけになったことは言うまでもありません。
では、入社してすぐ出会っていたら・・3年目で出会っていたら・・それはまた違った感覚になっていたと思います・・
新店を立上げ続け、支配人になるまでの体験、そして支配人になってからの葛藤、こういった期間があったからこそ、柳沢室長の教えが私の中で輝けたのだと思っております。
遠回りになったのかも知れない・・特に板橋では心が何度も折れかけていた・・(というかもう折れていた時もあった・・)それでも諦めず続けてきたから、柳沢室長と出会わせてくれたのかも知れない・・
考え方・実践力・愛情、どれもすばらしい室長、その中でも私が“すごい!”と思っていたのは、“プレゼント力”でした。
室長は出会った社員に必ず“プレゼント”をします。
“プレゼント”??
毎回何か用意をしている??
いいえ・・違います。
『谷崎さん!この前谷崎さんが言ってたやつ!あれ見たよ!!!めっちゃおもろいやん!!!』
「見てくれたんですね!!!ありがとうございます!!」
これです。
“言葉”の“プレゼント”です。
私だけにやっていることではありません。
出会った社員(一部のアルバイトも該当する)とコミュニケーションを取った内容を覚えてくれていて、次回お会いした時に、その話をしてくれるんんです。
たったそれだけかも知れませんが、室長の場合、室内ほぼ全員なので、100人以上の社員とやっていることになる。
事前に準備しているのか・・・
そんな素振りなく、当たり前のように以前の話をしてくれる。
これは記憶力だけではないと思ってます。相手の関心や興味があることに、室長が合わせてくれている。
だから、室長との会話は毎回おもしろいように弾んでいく。
こうして、毎回会うたびに“プレゼント”をもらうので、自然と気持ちが引き寄せられるのも納得でした。
(もちろん、私も真似して実践してます!)
ラウンドワンで過ごした15年間、
関わったたくさん上司や先輩社員の皆さんの支えがあったこと。入社後、会社はどんどん大きくなりましたが、どんな時でも苦労を共にし、お互い励まし合ってこれたこと。
これはまさに“同じ釜の飯を食う”という“仲間意識”が一層強いからだと思っております。
「まずやってみようぜ!!」
キャリア関係なく、チャレンジできる社風にも感謝しております。もちろんうまくいかないこともたくさんありましたが、“チャレンジができる環境”があったというのはとてもやりがいを持つことが出来ました。
そもそもラウンドワンがチャレンジを続けている会社になるので、そらそうですよね~っとも思ってます(笑)
会社はさらにどんどん大きくなり、中々身動きが取りづらい立ち位置になってきているかも知れませんが、それでもラウンドワンの強みとして、これからもガンガンチャレンジしていってほしいと願っております。
やっぱり締めは同期たちと
『谷崎さん・・ごめんな・・本当はもっと盛大にやりたっかったんだけどさ・・・』
「大丈夫だよ!むしろありがとう!!わざわざ辞める俺の為に時間作ってもらって・・」
同期の宮本くんが送別会を開いてくれた。
送別会と言っても、当時はコロナの影響で、飲食店の制限が多く、しかも同期の仲間たちもみんなお店の中では重要ポストを任されているので、そもそも集まることすら難しい・・
『もうみんな店の前にいるらしい・・』
「そうなんだ!」
私は誰が来るかは知らされていなかった・・
宮本君の話ではおそらく4,5人・・
お店に向かうと・・
『谷崎!』
「杉本くんじゃん!!休みもらえたんだね!」
『今はまだ繁忙前だから比較的自由に取れてるよ!』
杉本くんはエリアマネージャーになっていた!!
私が朝霞で勤務していた時に、杉本エリアマネージャーとして一度臨店してくれたことがある。
私と杉本くんのやりとりを見ていたアルバイトが、
「支配人とあのエリマネの方・・すっごい仲良しなんですね!!」
『わかっちゃった(笑)』
第3者から見てもわかるくらい、お互いはしゃいでいたようだ・・
杉本くんには、ラウンドワンの役員になってくれることを期待している!!
『じゅん!』
「?!」(懐かしい呼び方・・)
振り向くと、目の前に眼鏡をかけ、にこにこしてる男性がいる・・
川ちゃんだ!!
夢か?!でもそこには紛れもなく、川ちゃんが立っていたのだ!!!
(えっ何で川ちゃんがここに??いつ退院したの??っていうか社会復帰してたの??)
いろんな疑問があったし、いろんなことを聞きたかった・・
そんなことよりも何よりも!!
「良かった~!!!!」
私はそうつぶやき、ただただ川ちゃんに抱き着いていた・・
アラフォーのおじさんがアラフォーのおじさんに抱き着くという異様な光景・・
『ソーシャル!ソーシャル!!』
川ちゃんは照れながらそう言い放つが、私にはそんなもん関係なかった!!
「川ちゃん・・・本当に良かった・・・ありがとう・・・」
私は声を振り絞り涙ながらに言った・・
『じゅんに会いたくてさ!』
川ちゃんは力強く答えてくれた!
でも気づいた・・川ちゃんはまだ片言に近いしゃべり方だった・・
『半年前くらいに職場復帰してね・・でもまだいろんな制限があるから基本は事務仕事なんだよね・・』
「そうなんだ!でも本当良かったね!」
『意識がいつ戻ったのかってあんまり覚えてないんだけどさ、最初は記憶もあんまりなくてさ・・とにかくリハビリが大変だったことだけは覚えててさ!でね!早く仕事したくてさ!今もリハビリしながら仕事してるんだよね!!』
「川ちゃんはすごいなぁ!!!」
川ちゃんは話すスピードもゆっくりだし、こちらがゆっくり話さないと聞き取るのが難しいらしい、でも一言一言が力強かった!!
そして歩くスピードも一般の人と比較するとかなりスローペース。
それでも川ちゃんは“今出来ること”を全力でやっていた。
おそらく、誰よりも一生懸命に、前を向いて努力していた。
川ちゃんの言動を見て・聴いて・感じて、
“俺なんてまだまだ全然余力残してるじゃん!!!”
そう感じました!!
私も、独立するにあたってたくさんの努力をしてきたと思ってました・・
しかし、川ちゃんは私よりよっぽど“努力”してました・・
川ちゃんの姿を見ただけで私は勇気をもらえましたし、これからもどんなことがあっても頑張っていける気持ちになりました!!
川ちゃん!そして同期のみんな!
本当にありがとう!!
最期に・・
私は人間関係で大切なことをラウンドワンでたくさん学びました。
そこで得た学びの中で、私は自分の“信念”になるものを見つけました。
それは、
【人はみんな本当は成長したいと思っている】
特に日本は先進国の中でも、将来が不安・夢を持てない・・このように感じてる若い世代が圧倒的に多いのは有名な話・・
“どうせ俺なんて・・”
“とりあえず最低限でもいいので・・”
“やることがあればやります・・”
それでも!!こんな考え方でも!!
心のどこかには絶対にあるんだ!!と私が勝手に思い込んでいます。
自分に自信がない人、希望がない人、安定を求めている人、どんな人でも“出来る”気持ちを育んでいけば、必ず“自分の使い方”を理解し、“自分の力を発揮する”喜びを持つことが出来ると信じております!
何よりも私自身がその一人だったから!!
実は、自己実現の先にはもう1つステージがありました!
それは“他者貢献”です!!
私は、ラウンドワンで多くの失敗を重ね、体験し、学んだことを、今後は“社会に貢献”するという形で活かしていこうと考えております。
私のラウンドワンストーリーがあったように、皆さん1人1人素敵なストーリーを持っています。そこには楽しいこともあれば辛いこともあるでしょう・・・
いつか私のようにそんなストーリーを表現できる!!って思えば、楽しいことはさらに楽しく!辛いことも“これはネタにしよう”と乗り越えていけると思います。
読んでいただいた皆さんの何かしらのきっかけになってくれたら、私にとって最高の喜びとなります!
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました!!
完
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