人間関係のフリーライダー

「人間関係のフリーライダー」というものに遭遇した。

ことの顛末はこうだ。
自分でビジネスをやっている方が、僕と仲間内に持ち込み企画を持ってきた。
その企画は、僕の仲間の人的ネットワークを用いて、自分の収益を出す内容であった。
僕は事前に仲間と打合せをして、「それであれば、協力すべく仲間たちを紹介する」ことを確認しており、その旨を伝えたところ、
合理性、要は時間やコストの採算が合わないことを理由に拒否された。

以上、平たく言えば、「我々の人間関係を使ってモノを売りたいと相談されたので、人間関係開拓のチャンスを提示したところ、相手は新しい人間関係を作ることが面倒くさく、すでにネットワークを持っている我々の関係性にフリーライドして、手っ取り早く済ませたいとされた。」という話だ。

自分の中で、いろいろな思考がひしめいている。
なんだか、記録に残しておくことに価値がある気がしたので、noteに書いている。


思考① 腹立つ

むかつくむかつくむかつくむかつくむかつく!!!!!!!!!!

こちらは見返りを求めていない。100%の善意である。
人間関係を商売にしようとしている段階で、本来それがいかほどに聖域であり、不躾なものであるかは認識してもらわないといけない。

僕は長く採用の仕事をしてきたが、「リファーラル(=社員推薦)」の際など、費用対効果や選考の期待値など高い効力を持つ一方で、人間関係に入り込むというそれなりに気を遣う施策であったから、丁寧に粗相のないように、また誤解や語弊がないように、丁寧に進めていくものだった。

他人の人間関係に入り込んでビジネスをする。
やってはいけないものではないが、そこには高い敬意とリスペクトのマインドがあることは大前提であろう。

残念ながら、そのような配慮は欠片も感じることができなかった。
尚の事今回の事象は理解できない。


思考② よくわからないことがある

その一方で、少し冷静に自分を見つめている節もある。

そもそも僕は、人間関係構築を中間目標に置いているような団体の代表でもある。
人間関係のシェア…能動的なフリーライドを許容している人間だ。

普段の活動の中で、こんなに不快感を得ることはなかった。
とするのであれば、今回の一件と、普段の活動とは、いったい何が違うのだろう。

もっと踏み込んで言えば、「協力したいと思う人間/組織と、そうでない人間/組織、何が違うのか?」
似たような命題、似たような状況の中でも、協力したいと思える人たちと、そうでない人たち、何が違ったのだろうか?


半日考えてみたのだが、思うに「善意」ではなかっただろうか。

Give&Takeと言ってもいい。とはいえ、完全なGiverである必要もない。
今回に関していえば、Matcherで全然よかった。
必要最低限の感謝とか、人の想いを汲むとか、そういうレベルで十分だったと思う。

それすらないまま、人間関係というTakeだけ求められても、どうしようもなかった。


思考③ それで大西はどうしたいのか

長々語っておいて何なのだが、他人のことは変えられない。
変える必要もない。

各々の行動にいちいち正義か悪かを語ることは、争いの種になるだけだ。

変えられるのは、自分だけ。
自分の方針、思考、行動。そのへんはいくらでも変えられる。

大西は今「自分で自分の人生を決めるキャンペーン」をしているので、
これを踏まえて、これから俺はどうしたらいいのかを考えた。

僕は、あいさつ回りや人間関係構築を、合理性を理由に切り捨てるようなことはしたくないと思った。

他人との関係性を軽視するような立ち振る舞いは、明確に自分持っている価値観と反する。
そのような行いは可能な限りしたくない。

また、そのような価値観を持っている人と必要以上の接触はしないようにしたい。
考え方が移るのがすごい嫌だ。
人間関係の選定は、自分でできることだ。
すまんが、そうさせてもらう。


やりたくない、だけでは、何がしたいのか不透明なので、
「やりたい」「こうしたい」も明記しておく。

僕は、自分の信じる正義と価値観の元、誰かのためになることをしたい。

カッコつけすぎなのだが、要はそういうことである。
わりと確信を持って言えるのだが、こういう部分をブラして、社会に迎合した結果が、今の自分なので、
自分の正義を変えることはしない。

抽象度が高いことに関しては、ツッコまないでくれ。

今回で言うと、人間付き合いを大事にしたいし、ビジネスだろうが何だろうが、優先順位は人間付き合いが上だと思っている。
それがおれの価値観。

この価値観の元、人様の役に立つ活動ができたら、それでいいのかな。
そんなことを思った。


なーんて、言っていたら、別件で、まさに価値観に合った人様の役に立つ活動ができそうなチャンスが巡ってきたので、ちょっと頑張ります。

何事も、チャンスは突然やってくる。
いつだって、そうやって、わくわくしていきたいね。




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