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よりそい支援員養成講座テキスト

以下は、10月12日に開講する「よりそい支援員養成講座」に使用するテキストです(2時間想定)。

ひおきよりそい支援員養成講座
10月12日
特定非営利活動法人ルネスかごしま 谷川勝彦
はじめに
「なぜこれまでの支援ではだめなのか」

・従来型支援と伴走型支援の違いについて

・支援者がやりたいことをさせるのではなく、
当事者がやりたいことのお手伝いをさせていただく(という意識)

必要なのは、支援者側の意識改革である(来談者中心法)

・当事者がやりたいことを知るためにはどうすればいいのか
→傾聴

「この人を助けてあげたい」「よりよい生活が送れるように支援したい」
→1回すべて忘れてください

なぜなら→相手の現状を変えようというのは、相手の現在を否定することになります→相手が変わりたい、変えたいと思っていることのお手伝い(提案だったり、一緒に汗を流すことだったりを行う)


「自分の価値観を脇に置いて、相手の価値観を尊重すること」
→否定せず、ただ受け止める

傾聴の具体的な手法

やること3つ
・「黙って聴く」
・「うなずく・あいづちをうつ」
・「おうむ返し」

できるだけやらない
・「質問」
・「助言(アドバイス)」
・「自分の話(経験談含む)」

なぜ、やること3つ以外はしないほうがいいのか

・最初に目指すもの→

・最終的に目指すもの→
①カウンセリングの定義
  本来自分の行動に責任を持つ力のある相手(来談者)が自己理解を深める中から、意味のある自己決定をして、それを実行に移して行けるように援助すること
②カウンセリングの目標
  相手の問題をすべて解決することではない。問題を抱えながらも、自己を失うことなく、問題に取り組んでいく自信を持てるようにすること

当事者が「自分の力で良くなった」と言われるのが理想
「あなたのおかげで良くなりました」と言われるのは、言われたいのは3流依存しない・させない

・発達障がい・精神疾患について

私たちが見るのは人である


・適切な声かけ手法
「なにかお手伝いできますか?」

・地域で活動するために必要なこと

→逆に「使い物にならない人」とは

・自分は「なになにができる」と言う人


・「過去の経験(成功体験)から離れることができない人」


・人まかせな人


私たちは、当事者の「自律」を支え、その人が自分なりの心地よい居場所を作ることを支える活動を行います→支援を行おうという人が、自分の居場所を作れなくてどうしますか?


今後のゲスト講師(予定)

10月26日
種子田璃紗さん
Kids café bar link、朝ごはん食堂、姶良市重富、就労支援、

11月9日
Mさん
謎の覆面支援者、女子会開催、あらゆる生きづらさの支援

11月24日(水←注:11月23日(火)が祝日のためずれます)
加治屋紗代
名山町バカンス 代表

12月14日
白水梨恵さん
霧島市横川町、カフェ「横川kito」オーナー、DIY、リノベーション、U・Iターン、広報戦略、

12月28日
牟田京子さん
NPO法人響、外国から日本に来た方への支援、ランドセルプロジェクト、カフェひびき

1月11日
崎山尚子さん
NPO法人てしおて、子ども食堂、食材配達、フードバンク設立

1月25日
川崎良太さん
NPO法人てくてく、車椅子ユーザー、外出支援、当事者目線での発信
無意識による差別、普通の人が認識していない「特権」について

2月8日
中村紫乃さん
NPO法人しののめフリースクール、鹿児島市でフリースクールを運営、心理士、鹿児島県スクールカウンセラー


2月22日
星名友紀さん
日置市東市来町(湯之元)で「湯の町キッチン」を経営。
地元の人に愛される店作りが町を作る、をテーマに運営

3月8日
中川詩織さん
キャリアコンサルタント、鹿児島100人カイギ主宰、ファシリテーター、グラフィックカタリスト

お読みくださりありがとうございます。 いただいたサポートは、NPO法人ルネスかごしまが行う「生活困窮家庭・ひとり親家庭支援」に全額使わせていただきます。