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子ども食堂とはなんなのかを考える

いちおう書いておかないといけないと思うので書くんだけど、私は「子ども食堂」が(少なくとも現状において)無い方がいいとか、意味が無いとかをと言っているわけではなくて、いろんな効果や役割を認めた上で(「お前に認めてもらう必要はない」と言われるかもしれないけど、そこには税金が使われているからね)、つまり、これまでに果たしてきたもの、現在の役割、これからの役割と、社会的な効果を、(将来的な予測は難しいにしても)測定して、(個々の子ども食堂が活動を続けるかどうかは個々の運営者が決めることだとしても)このままでいいのか、やり方を変える必要があるのか、変えるにしてもどう変えたらいいのかというのを(できれば)社会全体で考える必要があると思っているということを言っているのです。

私のところには、個々の子ども食堂運営者からの運営上の相談や、支援対象者へどう向き合ったらよいかという相談、あるいは、専門的なことについてアドバイスを求められるなど継続的にしており(「そんなにしんどいんだったらやめたらいいじゃん」とか、そんなんばっかり言ってますが)、運営側、利用者側、双方のお話をお聞かせいただくことも多いです(基本的には、どちらからも苦情を言われる)。

鹿児島県で子ども食堂が始まった当初は、スタッフ向けの傾聴の講座の必要性なども訴えてきました。「必要だと思うけど、ボランティアさんに強制するわけにもいかないし、費用が出せない」というのが回答でしたが(そのわりに、手が付けられないケースは投げてこられるんだよね)。

子ども食堂は困窮支援なのかとか、コミュニティ作りなのか(コミュニティ作りだとしたら、そんなに税金かけなくてもいいのでは?というのが私の意見ですが)、全国の子ども食堂の言説もこの10年で変わってますし(主に湯浅さんの戦略に変化があるし)、むしろ、意味のあることとしてつづけるために、立ち止まって考えることも必要なのではないかというのが私の提言です。

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