見出し画像

あなたの思いが、いつか伝わりますように(支援者であり続けてください)

この仕事をしているせいなのかどうかわからないんだけど、「一緒にやりたいです」「同じようなことをしたいです」という人から連絡が来たり、直接会いに来てくださる方、それから、実際にお手伝いをしてくださる方も多い。年間で20人くらいだと思うので、この6年で100人は超えるだろうか。

そうして、その中で、1年とか2年とか8年とか(一番長い人が8年)、継続してお手伝いをしてくださったり、ご自身の活動として支援活動を続けられる方は、とても少ない。とっても少ない。割合でいえば、5%くらいだろうか。

その方々が「一緒にやりたい」「同じようなことをしたい」というそもそもの動機が私にはそんなによくわからないのでなんとも言えない部分はあるんだけど(私は、「これがやりたい」というよりは「これしかできることがない」という、きわめて消極的な理由で今の活動をしているので)、私としては、一緒に活動してくださる方や、社会的に貢献できる活動に身を投じてくださる方が増えた方がいいので、その人たちがなぜ続かないのか、は考えなければならない。

うちに関することで言えば、まず、お金が(たくさん)出るわけではない、ということが言える。ほぼほぼボランティア。現物支給がたまにあるかな(ラーメンおごり、とか)。

その人の能力が向上すれば、十分、かけた労力や時間に見合うだけの成長の機会は提供できていると思ってはいるんだけど。

次に、私が指導をしない、ということが言える。

これもまた、「自分でいろんなことに気づいて、自分で動けるようになってほしい(ならないと意味が無い)」という考えに基づいて、その人のためにやっていることなんだけど、これまで、いろんな人に指導されてきた、指導されることに慣れた、自分の頭で考えて動くということをしてこなかった人には、環境として厳しいのかなと思っている(でも、基本的には変えるつもりはない)。厳しいことは言わないけど、言われないと、言ってもらえないと何をしたらいいのかわからないという人にとってはより厳しい環境だと思う。

そこにいれば、相談者をあてがってもらえるわけではない、というのもある。

相談者さんが誰に相談するかを決めるのはもちろん相談者さんなので、「自分が選ばれる」ようにしないといけない。私が強制的に独り占めしているわけではなくて(私以外がやってくれた方が私は楽だ)、「ルネスかごしま=たにかつさん」という認識の人も多い中で、選ばれるようになるのは、時間的にいつもいるわけでないというハンデもあるので一層難しい。

「選ばれない」というのはつまり、「自分の能力が足りない」という現実を突き付けられることでもあり、その現状から目を背けていては、少なくともその時点では成長が望めなくなってしまうけど、「自分はできる」と思っている(思っていた)人が、その現実を真正面から見つめないといけないというのは確かに厳しい。アイデンティティクライシス。

それでも、困っている人はこの世の中にたくさんいて、私たちができることやしないといけないであろうことは多くって、だから、可能であれば、やめないでほしい。

うちでなくてもいい。

うちよりも合うところもあるだろうし、いつか、今はできない自分を見つめることもできるようになるかもしれないから。

「誰かのために、なにかをしたい」

そう思った、思ってくださったあなたの思いが、いつか、伝わる時が、来るから。

お読みくださりありがとうございます。 いただいたサポートは、NPO法人ルネスかごしまが行う「生活困窮家庭・ひとり親家庭支援」に全額使わせていただきます。