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毎週水曜日のフリーコーヒーが変わってきているのです。

鹿児島市名山町のバカンス(鹿児島市名山町3-1)で、毎週水曜日の11時~13時に行われているフリーコーヒー。

お昼にコーヒーをタダで配るだけのこのイベント。2020年の1月に始めた当初は、私がコーヒーを淹れて、来てくださる10人前後の方とお話をしたり、お昼ご飯を食べたり、まあ、それだけのイベントでした。

1年続けてきて、今でも、基本的にやることは変わっていないのですが、変わってきたことがいくつかあります。

まずは、私がコーヒーを淹れなくなった、ということ。
毎週、お手伝いに来てくださる、20代の若者がコーヒーを淹れてくださいます。最初は手つきも危なっかしく、来てくださる方との会話もおどおどしていた彼ですが、最近はすっかりたくましく、なってきてるかな。初対面の人とは話があまりできないのは、シャイだからで、今でもそうですけどね。

それから、私が自由になってきたこと。

来てくださった方のお相手をしよう、という意識がなくなってきている、と言えばいいでしょうか。来てくださる方も増えていて、誰かが誰かの相手をしてくださるので、私が余計なことをする必要がないというか。来る方も、「たにかつさんに会いたい」というよりも「フリーコーヒーに行きたい」と思ってきてくださっている方が増えているのではないかと思うのです。そのおかげで、もともと人見知りの私は、ラーメン食べに行ったり、お弁当を買いに行ったり、上で仕事をしてたり、昼寝をしてたり。

いい加減にやっているとも言えるでしょうが、実はこれ、イベントを始めようと思った時から、ある程度想定していた流れでして。

つまり、「私がやるイベント」から「自走するイベント」へと変わりつつあるのではないかと思うのです。もちろん、責任とか費用とかは私が持つんだけど。

NPO法人ルネスかごしまとして、「自立(いろんな人や制度を頼りながらの自立)」を目標に支援を行っているのですから、イベントに来てくださる方も、イベント自体も自立して欲しいと思って、そのための仕掛けをしているわけです。たとえば、若い人がやることに口を出さないとか、できるだけ手を出さないとか。

参加してくださる方が、私がいなくてもイベントが回り、会話が生まれ、困っている人が誰かとつながって、そこで相互の助け合いが行われる。

多くの人が主体となって、お互い様の支援を行う、片方が支援者で、一方は被支援者という関係を壊すという取り組みが、少しづつで来ているのではないかと思うのです。

そうしてまた、私はますます、ラーメンを食べに行ったり、昼寝をしたり、舟券を買いに行ったりと、自由に、仕事をしなくなっていくのです。

お読みくださりありがとうございます。 いただいたサポートは、NPO法人ルネスかごしまが行う「生活困窮家庭・ひとり親家庭支援」に全額使わせていただきます。