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文学の秋 一葉記念館に行ってみませんか?

はじめに

一葉記念館

秋の日に、文学の世界へタイムスリップしませんか?

読書の秋、そして文学の秋。澄み渡った青空の下、ページをめくる音だけが響く静かな空間で、文学作品の世界に浸る。そんな贅沢な時間を過ごしたいと思いませんか?

今回は、そんなあなたにおすすめしたい、文学好きにはたまらない穴場スポットをご紹介します。

明治を代表する女流作家・樋口一葉の足跡を辿る旅へ、一緒にでかけましょう。


1.文学の秋に訪れたい!一葉記念館の魅力

旧五千円札の肖像画でおなじみの樋口一葉。 その生涯と文学の世界に触れることができるのが、東京都台東区にある「一葉記念館」です。

まるでタイムスリップしたかのような、静かで落ち着いた空間で、一葉の生きた時代や想いに触れることができます。

貴重な原稿や書簡、そして一葉が愛した品々の数々。それら一つ一つが、私たちに当時の文学界や、一葉の心の内を語りかけてくれます。

2.樋口一葉ってどんな人?

明治時代を生きた男女の淡い恋を描いた名作「たけくらべ」

悲劇の天才と呼ばれた女性作家

樋口一葉は、明治時代に活躍した日本の小説家です。代表作の「たけくらべ」は、江戸時代の吉原を舞台にした少女たちの物語です。

その繊細な心理描写は、今もなお多くの人々を魅了しています。

しかし、一葉の生涯は決して平坦なものではありませんでした。幼い頃から病弱で、母親の反対を押し切って文学の道に進もうとしたものの、すぐに父親を亡くし、一家を支えるために働きながら執筆を続けました。

そして、最も輝き始めた時に病に倒れ、わずか24歳でこの世を去ります。

短い生涯の中で、数々の名作を生み出した彼女の才能と、その裏にあった苦悩は、私たちに深い感動を与えてくれます。

3.一葉記念館でしか味わえない体験

一葉愛用の文机(レプリカ)

一葉の世界観に浸る

一葉記念館では、貴重な資料や展示品を通して、一葉の文学の世界を深く知ることができます。

例えば、自筆の原稿や書簡からは、一葉の丁寧で美しい文字や、言葉選びの細やかさを感じることができます。

また、一葉が愛用していた文具や、愛読書なども展示されており、まるで一葉の書斎に足を踏み入れたような気分になります。

文学好きのための空間

記念館内には、ゆったりと座って読書を楽しめるスペースも設けられています。

静寂に包まれた空間で、一葉の作品を読みながら、当時の文学界に思いを馳せてみませんか。

4.文学と歴史が交差する、情緒あふれる下町散策

台東区コミュニティバス「めぐりん」

文学散歩を楽しもう

一葉記念館周辺には、文学好きなら訪れてみたいスポットがたくさんあります。

樋口一葉が関わった場所や、彼女の作品に登場する神社など

【根津神社】樋口一葉が時々訪れていたとされる神社で、彼女の作品にも影響を与えた場所です。美しい庭園や歴史的な建物があり、散策に最適です。

【千束稲荷神社】一葉の作品「たけくらべ」にも登場する神社で、一葉の文学世界を感じることができる場所です。

【鷲神社】「たけくらべ」には舞台の一つとして「鷲神社酉の市」が描かれています。「一葉文学碑」と「樋口一葉玉梓(たまづき)乃碑」があります。

名作「たけくらべ」の舞台となった龍泉寺町(現・竜泉)近隣のおすすめスポット

【隅田川】一葉の作品にも登場する隅田川は、情緒あふれる風景が広がっています。川沿いを散歩しながら、一葉が見た風景を想像してみるのも良いでしょう。

【今戸神社】浅草七福神巡りの一社。縁結びで有名な神社で、猫の絵馬に癒されます。

【牛嶋神社】本所の総鎮守として知られ、境内の「撫牛」は心身回癒の祈願物として有名。

【三囲神社】 向島に鎮座する由緒ある神社。静かな雰囲気の中で、心を落ち着かせることができます。「隅田川七福神めぐり」の一社。

【桜橋】墨田区と台東区を結ぶ隅田川唯一の歩行者専用橋。隅田川の景色や東京スカイツリーが一望できます。

一葉記念館に続いてこれらのスポットを巡れば、歴史・文学気分は最高に高まり、充実の一日になることまちがいなし!?

桜橋からの のどかな風景
人もまばらな朝の仲見世通りをのんびり散策

5.文学好きなら訪れてみたい!一葉記念館への招待

たけくらべの記念碑(一葉記念公園)

あなたも一葉の世界へ

短い生涯の中で、数々の名作を生み出し、私たちに深い感動を与えてくれた樋口一葉。彼女の文学に触れることは、私たちの心に何かを残してくれるはずです。

この秋は、ぜひ一葉記念館を訪れて、文学の世界へ旅立ってみませんか。

おわりに

今回は、樋口一葉記念館の魅力についてご紹介しました。文学好きはもちろん、普段あまり本を読まない方も、きっと何か新しい発見があるはずです。ぜひ、この機会に一葉の世界に触れてみてください。(千里 ふうた)

日銀から一葉記念館に寄贈された旧五千円紙幣第二号(第一号は日銀が所蔵)
日銀から一葉記念館に寄贈された旧五千円紙幣 最終製造券「LD900000J」

※本記事中の展示品の写真掲載は一葉記念館の許可を得ています

【浅草・上野の観光名所めぐりは台東区のコミュニティバス・「めぐりん」が便利】

・向島(墨田区)の牛嶋神社・三囲神社へは「リバーサイドスポーツセンター前」で下車し桜橋を渡るルートがおすすめです。

・そのほか、記事中に記載したスポットの最寄りバス停は以下の通りです
(根津神社)日本医科大学付属病院下
(鷲神社)台東病院
(千束稲荷神社)一葉記念館入口・一葉記念館
(今戸神社・桜橋)リバーサイドスポーツセンター前

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