デザイン組織のすべきこととは?Tangity Tokyoのデザインスコープ
こんにちは!
Tangityで、デザイン部門の責任者をやっていますFumiです。
僕は元々事業会社やエージェンシー、デザインファームなどいろんな会社でデザインを生業として働いてきました。でも、会社ごとにデザイン組織のすべきことってマチマチです。
(但し、ここでは、企業でのサービス、プロダクトの「デザイン」する組織をあげています)
以下が僕が今まで受けてきた大体のリクエストパターンのイメージ。
A社:達成したい要件(ビジネス要件)を伝えるから、うまくプロダクトに仕立てておいてね。
B社:仕様がここまで詰まってるんだけどさー。こんなんでユーザー使ってくれるかわかんなくて。どうしよう。。。
C社:何かサービス作んないといけないんだけど、、何からすればいいかなー。。
D社:今ある主力サービス、このセグメントにはすごくうまくいってるけど、違うセグメントにもうまく価値提供するにはどうすればいい?
E社:この見た目きれいにしてくれない?
F社:ユーザーを3倍にしたいんだけど、どうすればいい?
これら全部に答えられるのは、非常に優秀なPdMくらいかなと思いました。
(僕はと言えば、「できない」「やりたくない」って簡単にいう人でした)
そこで、今回の記事では、今まで僕が受けてきたリクエストのパターンをベースに、「デザイン組織のすべきこと」について個人的な観点でお話しします。
1.デザイン組織と必要な様々な役割
上の各社のリクエストに答えるための役割を細かく区切ると、以下のような感じになります。
ビジネスコンサルタント
マーケティングコンサルタント
サービスデザイナー
UXデザイナー
UIデザイナー
グラフィックデザイナー
エンジニア
データサイエンティスト
グロースハッカー
(*・ω・)ノ オオスギダゾ
ってなります。
(他にもビジネスデザイナーとかもっといるかもしれないです)
いくつかの事業会社だと、「全部取り揃えております!」っていうところもありますが、なかなか全部揃うことってないです。
これらの役割から見たときに、デザイン組織として「実施すべきスコープ」ってどの辺になるんだろうって考えてみました。
2.実は王道系なスコープ
E社:この見た目きれいにしてくれない?
これはクラフトのデザインをしていたら、1回は聞くリクエストだと思います。
デザイナーによっては、「そんなのは受け付けん!」っていう人もいますが、僕はこういうのもデザイン組織でやるべきだと思います。(優先順位は付けないといけませんが。。。)
「この見た目きれいにしてくれない?」の言葉の中には、「うまく伝えたい」「興味を持ってもらいたい」などの要素があります。なので、一緒に考え、内容を理解し、受け取る側の仮説を作って、見せ方を検討する必要があります。
共感と共創プロセスのトレーニングとして、若いデザイナーであればあるほどこういうリクエストにはガンガン答えるべきだと思います。
3.なんとなくエクスペリエンスデザインスコープ
A社:達成したい要件(ビジネス要件)を伝えるから、うまくプロダクトに仕立てておいてね。
B社:仕様がここまで詰まってるんだけどさー。こんなんでユーザー使ってくれるかわかんなくて。どうしよう。。。
これらは、所謂UXデザインとして、人の体験をデザインし、それをプロダクトに反映させていくスコープです。多くの企業がこれをデザイン思考で内製化しようとしています。
デザインスコープの振れ幅も少なく、ある程度プロセスを踏むと自然と1つの答えが見つかることが多いです。(それが正しいか、解決できるかは別として)
まあこのスコープは間違いなくデザイン組織としてはやらないといけないとは思っています。
4.ビジネスデザインって所謂この領域?的なスコープ
C社:何かサービス作んないといけないんだけど、、何からすればいいかなー。。
D社:今ある主力サービス、このセグメントにはすごくうまくいってるけど、違うセグメントにもうまく価値提供するにはどうすればいい?
ここに来るとデザイン組織によっては、「おまえもうちょっと考えてこい!」とか「こちらの内容に記入ができないとお受けできません」とか、そういったことが起こり始めるスコープです。
デザイン組織だけでは、太刀打ちできなさそうな気がしてきます。
ビジネスわかってる人、マーケットに精通している人が必要そうです。
なので、ここはグレーなスコープです。
5.グロースハックしたさそうだけど、本当にそれ?的なスコープ
F社:ユーザーを3倍にしたいんだけど、どうすればいい?
これは、デザイン組織でなんとかできるかもしれないし、できないかもしれないっていう一番わからない内容です。
「ユーザーを3倍に」ってなんでしょう?アクティブユーザー3倍?って受け取っていいの?実はARPU3倍?売り上げ3倍?LTV3倍?とか?なぜ3倍にしたいのか。。。
また、課題はどこにあるのでしょう?ターゲットマーケット?提供価値?ソリューション?UI?マーケティング?カスタマーサクセス?1つ1つ紐解かないといけないこともあります。
ゼロから新しいサービスを作るよりよっぽど難しいこともある内容です。わからないからこそ、色んなタレントを駆使した総力戦になる可能性があります。
もうこれは虹色スコープです。
6.クラフトできるデザイン組織がリード役になる
ただ、こういうリクエストであってもデザイン組織が人を集め、人をつなぎ、解決するための推進役(リード)にはなれると思います。その時にデザイナーは一緒に考える、うまく人に伝える、興味を持ってもらうことができるからです。
キレイなスライドは、それだけでこれから始まることをワクワクさせます。
動くものは、みんなにリアルな夢を見せ、熱意を醸成します。
伝わる言葉は、1つのメッセージでみんなをゴールに引っ張っていきます。
もちろんこれらは1つの例です。
しかし、デザイン組織はこれらを提供することがスコープになるのかなと思います。
7.Tangity Tokyoのデザインプロセスとスコープ
Tangity Tokyoでは、こんな感じでデザインプロセスを作っています。
これらのデザインプロセスで、色んな人と一緒にプロジェクトを進めていきます。
Market Discoveryでは、ビジネスコンサルや、既存データがあればデータサイエンティストと一緒に。
People Discoveryでは、ターゲットセグメントだけでなく、業界エキスパートなどのクリティカルユーザーと一緒に。
Solution Designでは、エンジニア、テクニカルスペシャリスト、ビジネスコンサル、マーケティングコンサルと一緒に。
Developmentでは、エンジニア、グロースハッカー、カスタマーサクセスの人と一緒に。
そこには、常にデザイナーがいます。
スコープが虹色であっても、価値提供できる組織でありたいと思います。
こんなデザイナーが組織で活躍しています!
Tangityでは、中途のベテランデザイナーから、NTTデータ内で転籍した若手デザイナーも活躍しています。
Instagramでも日本や各国のメンバーが「なぜデザイナーになったか」などを紹介しています!
現在Tangityではデザイナー職を積極的に採用しています!サービスデザイン、UXデザインのクライアント業務の経験がある方、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?募集要項など詳細はこちら。お待ちしております。
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