見出し画像

花がひらいて、おもうことあれこれ


お日さまがきもちよく、あたたかい日がふえてきました。
2022年3月5日は、二十四節気で【啓蟄】(けいちつ)という日でした。


【啓蟄】けいちつ

春の暖かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくるころのことである。「啓」には「ひらく、開放する、(夜が)明ける」などの意味、「蟄」には「冬ごもりのために虫が土の下に隠れる、とじこもる」という意味がある。もともとは、陰暦(太陰太陽暦)で用いられていた二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ。

コトバンクより


なんとも趣があって、微笑ましくて、愛らしいネーミング♥
虫好きのわたしは、どこのどなたか存じませんが、この言葉を作った(これにしよう!と決めてくれた)古の方々を尊敬してやまない。

ヒヤシンス
この色!なんて美しいんだろう✨


そんな啓蟄から間もなく、2021年10月からずっと見守ってきたヒヤシンスの球根が、やっと花を咲かせた!


ほんの数日前まで、みどり色の固そうな蕾だったのに、「啓蟄」を迎えたとたん、ググッと成長がすすんで、ふわ〜っとゆるんで、色が変わって、パカッと。

〈啓〉という漢字がもつ意味とされる「ひらく、開放する、明ける」を目の当たりにして、びっくりするやら、うれしいやら。
ここまで6ヶ月。
花がひらくのがゴールではないけれど、なんとも感慨深い。

3月のようす
蕾を外で日光浴させてみた
2月のようす
蕾がほんの少しだけ見えてきた
1月のようす
根はたっぷり芽はすこし
10月に水につけてスタート!
手前はアボカドの種たち
この写真みたいに咲くことを夢見て✨
わたしの日常にとりいれたかった


小学生夏休みの課題の定番、植物の観察日記みたい(笑)

大人になった今、自分で選択して、あらためてやってみると、小さなことがいちいちうれしい。


✨「わー!なんか出てきたー!」

✨「へー!根っこが先で、芽があとなんだー!」

✨「おにぎりみたいな球根から、形も色もちがう根と芽が出るんだー!ふしぎー!」

✨「水につけただけで、育つスイッチ入るんだー!すげー!」

✨「一度、寒さを経験してからじゃないと育たないんだってー!」

✨「球根によって、育つスピードがちがうんだー!」


【球根】にとっては、あたりまえのことをあたりまえにしているだけで、【人間】のわたしが、それを見て感動している。

水や空気や太陽のエネルギーをもらって、根をのばし、葉をひろげ、花をひらく。
花がひらいたら終わりじゃない。
花を枯らせて、球根にまたエネルギーを蓄えていく。

エネルギーが形をかえて循環していることを感じる。
少しずつ変化しながら循環していくには、それなりの時間も必要で、きっと顕微鏡レベルで見ると、爆発的な成長(と破壊)をしているんだろうな。

すべての生物がそうやって、実はすごいことを、あたりまえにサラリとやっている。


わたしは毎朝、目が覚めた瞬間、
『やった!今日も生きてる!』
と小さくガッツポーズする。
生きていることは、奇跡の連続だ。
地球がまわっているだけでも奇跡。


なんて、大げさなことを考えながら、小さなことに目を向けると、何もかもがありがたく思える日々が愛おしい。


✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩

なにやら大げさな話になりましたが(笑)、球根の花がひらいたという小さな話をここに記しておきます。

ちなみに、ガラスポットで育てた球根は2つ。もう1つはゆっくり成長中。
あとの球根たちは畑の土に委ねて、それぞれのスピードで成長中。
ひと味ちがう春になりそうな予感。

ヒヤシンス
チューリップ
ムスカリ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?