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朱紅・書と生き方研究マガジン

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朱紅が主宰する「書道塾tane」、旅する書道「すみあそび」、いろいろな場所でいろいろな人と書くことで見えてきたたくさんの「生涯発達理論」を発信していきます。
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#作品

線とかたち展を終えて

線とかたち展を終えて

6/4~6/9まで仙台のギャラリー「SARP」で行われた斉藤文春さん企画の展示に21名のうちの一人として参加させていただいた。実はわたし自身の「作品」というものをこれまでほとんど発表したことがなく、書道展や公募展では書の作品を書いてきたとはいえ、今回のように本当に自由に、書なのか、絵なのか、なども本当にこだわらずに「やりたいこと」を表現した、というのは初めてに近い。

わたしはそもそもなぜ書くのか

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「わたしはここにいる」〜書、そして人が生きるということの研究〜(斎藤文春先生個展にあたっての寄稿文)

はじめまして、というのは勇気のいる瞬間だ。そのひとがどういうひとなのか、何を考えて生きているのか、分からないからだ。時間をかけながら、表情や声や笑い方で次第に分かってくる。わたしたちはコミュニケーションの多くを、非言語に頼っている。そんな中でも、比較的短時間にそのひとそのものの情報が入ってくることがある。そんな体験をしたのが、文春さんとの出会いだった気がする。
 2020年のこと。塩竈市の杉村惇美

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