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パリの教会『サン・トゥスタッシュ教会』

私にとって、とても思い出深い場所になっている教会があります。
それは初めてパリを訪れた19歳の時から、意図せず足を運び続けていたという不思議なご縁のあるサントゥスタッシュ教会(Église Saint-Eustache)。
今回はこちらの教会にまつわるお話をしたいと思います。

巨大なパイプオルガンが迎えてくれます

レ・アール駅のすぐ側にある

私は留学中、地下鉄レ・アール(Les Halles)駅が最寄りのエリアで暮らしていました。サントゥスタッシュ教会の鐘の音がすぐに聞こえるところで、レッスンに向かうにもどこかに出かけるにも教会の前を必ず通っていたので、理由もなく引き寄せられるように毎日足を運んでいました。

有名なパイプオルガン

写真の巨大なパイプオルガンは、かつてモーツァルトが演奏したこともあるらしいです。壮大でいて美しく、いつも何も考えずにただただ眺めては癒されていました。

なぜか寄りの写真しか撮影していなかったのですが、パイプオルガンの本体です。どういう仕組みになっているんでしょうね?

神聖な場所

教会全体に神聖な空気が流れていて、見渡すと窓から差し込む光と影のコントラストがとても美しく、この空間に身を委ねているだけでとても落ち着いていられました。

俳優の杏さんも来ていた

そして先日たまたまAnother Skyを観ていたら、日本とパリの2拠点生活をしている俳優の杏さんがサントゥスタッシュ教会を紹介していてとても嬉しくなりました^^

教会内には多くの芸術家や政治家のお墓が安置されているようです。

カメラの思い出

フィルム写真

専門学生の頃にカメラの授業があって、それから写真にハマったのがきっかけで初めて一眼カメラを購入しました。キャノンのEOSシリーズだったと思うのですが(今は手放しました)、そのカメラを持ってよく出かけていたものです。
留学していたのは4度目のパリだったのですが、以前撮影した写真を見返していた時にあることに気づきました。
始まりは初めてパリを訪れた19歳の時のフィルムカメラで撮影した写真になるのですが、その写真の中に当時のサントゥスタッシュ教会を撮影したものが見つかったのです。
確かに有名スポットとして取り上げられている場所ではありましたが、狙ってこのエリアに滞在しようとは思っていなかったし、同じような構図の写真を見つけてびっくりしたことを思い出しました。
引き寄せられたのかな?

留学中は、父に貰ったマニュアルカメラにハマっていたので、それでもたくさん撮影していたのですが、中でも教会の写真をたくさんとっていたので一部をご紹介します。フィルムならではの味があってとても好きです。

グラウンディング

留学中、特別嫌なことは一つもなかったけれど、自分と向き合うためだったり、頭の中を整理するためにほぼ毎日教会に来ていました。
覚悟と決意をもってパリに来ていたので、いつも何か答えを探していました。
そうしていたら、『今、私は一人でパリに来ている』という実感と、目に見えない何かに守られている感じもあって、感謝の気持ちで満たしてくれる、そんな場所になっていました。
地に足をつけるという感覚と、そこから得る癒しのようなもの
俗に言う、グラウンディングというものを知らず知らずにここでやっていたのかもしれません。

お守りにしていたオブシディアンという石

守り石「オブシディアン」

魔除けの効果があるとして、友人が旅のお供にと日本を離れる前にプレゼントしてくれました。いつも肌身離さず持つようにしていたのですが、ここに来ると石も浄化してくれるような気がしたので、包みをそっと広げて「いつも守ってくれてありがとう」とお祈りしていたのでした。

そして不思議が話なのですが、旅の最後までは確かにあったと思うのですが、帰国後気づいたらどこかに落としたのか無くしてしまったんですよね。もしかしたらどこかで身代わりになってくれたのでしょうか。それなら本当に感謝しかありません。

おわりに

ランビュトー通り沿いにあるサントゥスタッシュ教会はメトロのすぐ側にあり、近くにフォーラム・デ・アールという大きなショッピングセンターもあります。この辺一体は飲食店も多く、手頃な雑貨屋さんやスーパーもあり生活するのにとても便利な場所でした。

留学したその2年後にもまたパリを訪れているのですが、私にとっては思い出深いエリアなので、その時もまたこの辺りでアパルトマンを借りて1週間ほどですが暮らしました。

パリに来てアパルトマンを探すなら、このエリアはとってもおすすめです。
何か参考になれば嬉しいです。


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