元丸の内OLの私が、淡路島で“アースバッグハウス(土のお家)”を造るに至るまで
2018年夏。私は、東京のど真ん中から兵庫県、淡路島へ移住しました。
自分の思い描く未来に日々の暮らしを寄せていくのが得意だった私は、日常に特に不満を抱くこともなく、たぶんリア充?な日々を過ごしていたのだけど・・
ある日、未来が“想像通り”になることしか想像できない自分に“違和感”を感じて一瞬、時間が止まった。
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20代前半はとにかくがむしゃらに働いて26歳で結婚。27歳で第1子を、29歳で第2子を出産。
とにかく子育てがしやすくて、治安のいい街にマンションを購入して・・
子どもが○歳になる頃までに〜円くらい貯金して・・
(すでに結婚時期が1年ビハインドしているのはご愛嬌、ということで。苦笑)
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『きっと本気になれば、全てが思う通りになるんだろうなぁ』なんて、驚くほど身勝手で、楽観的に未来を思い描いていたのだけど・・
そもそも自分の思い描いている未来が自分の意思(100%)ではなく、何となく然るべきタイミングにそうであったら幸せな人な気がする・・。あれ!?
そんな時、新卒同期の金子大輔と同じチームで働くことになり、私たちが生きていくこれからの社会がどうなっていくのかを話す中でやっと気づいたんです。
私たちが生きている未来は危うくて、激動で、いつどうなるか分からない。未来を生きるよりも『今、この瞬間』を全力で楽しみながら生きる方が幸せなのではないかと。
そんなこんなで、大好きな東京を一度離れて、環境をがらっと変えてみる決断をし、今に至ります。(今でも東京大好きです)
今までと全く環境が異なるので自分と対話する時間ができてしまい(今までは自分で毎日を忙しくしすぎててそんな時間なかった)いろいろと思い悩んだ時もありました。
見ず知らずの土地、淡路島での暮らしやシゴトは“初めての体験”ばかり。まずは、台風でめちゃくちゃになった耕作放棄地を整えるところからスタート。
ってどんな仕事やねん!って思われた方はどうか(https://seedbed-project.localinfo.jp)をチェックお願いします。笑
共に働く仲間たちはバッググラウンドも全く違ってそれぞれ異なる価値観を持つ、多様な人ばかりでとにかく刺激的。
来月、10月5日からは新たにサスティナブル建築『アースバッグハウス』づくりがスタート!
建築の知識がない一般人がビルダー指導のもと、淡路島にある“土”をふるって、ミキサーで土を混ぜて、土のう袋(オレンジ色のたまねぎ袋みたいなやつ)に土を詰めて段を重ねてお家を造る。
自然素材を用いて、そこに集まった仲間と一緒に協力しながらお家を造るという体験からは本当に多くの学びがあって・・
「そもそも、これらの素材で本当にお家が造れるの?」とか「みんなで汗を流すって気持ちいい。なんかこの感覚、○○の時と似ているなぁ」とか。
とにかく今は全身の感覚を研ぎ澄まし、自分の気持ちに素直に、その場に集まった個性豊かな仲間と共に汗を流しながら全力で生きてみようと思っています。
Kaneto Saki
知らないうちに染みついた現代の「あたりまえ」を見つめ直し、安心して子どもを育める“持続可能な社会”をつくりたい。 全く性質の異なる、都会にいた4名が淡路島に移住し、共感者と共に「食と健康」をテーマにしたプロジェクト(#seedbedプロジェクト)を始動。