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【2】おこづかいを年中さんでスタート

私はお金とうまく付き合うのがとてもへたくそだ。
母がよく「私たちがちゃんとお金の使いかを教えなかったから・・・」と嘆いている。
そんな感じなので、自分とは違うやり方を息子に試してみようと思った。

たいがいのお家はそうだと思うのだけど、お年玉をもらうとほぼ強制的に親に「一部という大部分」を貯金という名目で持っていかれる。
そして何かにつけて「お金は大切に使いなさい」と言われる。
ムダ使いはよくないことだと教えられる。
お金は苦労して稼ぐもの、と刷り込まれたりもする。
欲しいものがあっても「ムダだ」とか「こっちにしなさい」とか親の判断で買ってもらえなかったりする。

でもそれって本当にそうだろうか。
私の大事なものとあなたの大事なものは違う。
あなたにとってムダかもしれないコンビニのコーヒーは、今日の今の私にとっては心を落ち着かせる大切なものかもしれない。
大人には経験があるからどうしても口を出してしまう。でもそれをやると金銭感覚は本人が培ったものではなく親からの刷り込みになってしまう。


無職・貯金なしの自分が言うのは全くもって説得力がないが、私にとってお金に関する刷り込みは結構深いものがあって苦労してるんです、ぴえん。それを外すために折に触れて自分の心を掘り下げているのだけど、それはまた別のマガジンで書いてるジャンルだった、脱線。

まぁそんな考えがあるので、お金に関してのマイナスな固定観念を持たずに、仲良く上手に使ってほしいと思って、そろそろかなと年中さんでおこづかいをあげることにしてみた。
それに当たり、一つだけルールを決めた。それは・・・

おこづかいの使い道に私は一切口を出さないこと


このお金は自由に使っていい。
使わなくても、おもちゃやお菓子を買っても人にあげても、おかあちゃんは何も言いません。と約束した。


おこづかいは500円。年中さんには大金な気もしていたけど、思えば小3の今もお値段据え置きだった(笑)
息子は当時トムとジェリーにハマっていて、毎月お小遣いをもらうや否やスーパーのお菓子コーナーでどっちがメインか分からないちっちゃなガム付きのDVD(470円くらい)を買う、というのを半年くらい繰り返していた。

その後DVDは熱が冷め、ついにipadでゲームの課金(!!)に手を出すようになる。それはちょっと・・・と思ったが、ルールがある。それが必要なものかどうかは本人にしかわからない。
自分に向けて心を鬼にし、課金を承諾した。

少し話が逸れるのだけど、よく公園で見かける「滑り台は下から上ってはいけません」の注意書き、私はあれが大嫌いだ。
上ることで発見があって、こんな急な坂だから滑るってことがわかる。助走をつけて上ろうとしても届かない、を繰り返しやっとてっぺんまで行きついて滑って降りてきたとき、子供ながらにちっちゃな自信もつく。
両方向から見ることって大事だと思ってる。

お金もきっとそうじゃないのかと思った。
大事に使うことももちろん大切。
でもそれには使う喜びを知っている必要があるのでは?ときれいなことを思ってしまった。

初めは私も一緒にレジに行き見守っていたが、小学生にもなると勝手にレジで会計しているようになった。880円の課金に1080円出してきたり、いつの間にかお金の出し方がうまくなっている。苦手な算数の計算は買い物やお金に例えると「なんだ、そうゆうことか」と理解が進む。

小学校の長期休み前に入るお便りには必ずと言っていいほど「子供だけで買い物に行かないように」と書かれているけど、どうなのかな?と思う。
少なくとも私は勉強になる気がする。

前回の時間管理同様、来月分なくていいからと先払いを要求してきたこともあったが「会社に給料日前だけど課金したいから5000円ひいてください、っておかしいよね」と言い聞かせたりしたことも何度もあった。

小学生になってからはお金の使い方には3つあるよと教えた。
「使う」「貯める」「投資する」
「貯める」を経験するため、お年玉をもらったのを機に息子専用の普通口座を作った。預金口座は本人の意思ではなかったし、ATMで引き出せて子供もなんだか大人になった気分になる。
時々「課金するから下ろしたい」というのでATMに付き合うのだけど、操作している息子の隣で大人が指示しているので怪しまれるんじゃないかとドキドキする。

残念ながら親がこんなんだからか「使う」がやはりメインになってしまい「貯金」に関してはなかなか進まないのだけど、これから私もやったことのない「投資」について小学生目線で教えようと思っている。

昨年だろうか、ばぁばの家に貯金箱を持って行ったかと思うと、そこに「10円入れてくれたらうれしいです」というメモをつけてリビングのテレビ前に設置していた。
おおー!!そうやってお金を手に入れることを考えたのか!アイデアを出したことがすごいぞ息子!と感動していたのだが、行くたびにシャカシャカ振って中身を確認する息子に、ばぁばは「そんな簡単にお金は手に入らないんだよ」と厳しいことを言っていた。
ちなみにその貯金箱で棚からボタモチ作戦は我が家でも実行された・・

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さて、そんな自分で自由に使えるお金がある息子、ほとんどはゲームの課金だけどそれ以外にも使うことがある。
ある時はおかあちゃんの誕生日プレゼントに雑貨と花屋さんでバラを一輪購入。(我が家は生花を欠かさないため花を買うことに抵抗がない)
またある時は買い物もしていないのにレジ横にある募金箱に募金。(私がやっているのをよく見ていて自分もやりたいそう)
時には誕生日プレゼントにもらうはずのハムスターが待ちきれず自分のお小遣いで家や備品も併せてフライング購入。
小さいいとこへの誕生日プレゼントにポケットティッシュを購入。
しまいには先日「ママいつもありがとう、これ生活費だよ」と1000円差し出された・・・ははは。

散財はよくないし計画的に使うことは大切。
だけどお金は怖い、汚い、苦労しないと手に入らない、そんなイメージを持たせないように、この方法は吉とでるか凶とでるか。

何年後に分かるかな・・・


やったことだけ書くつもりが思いまで載せると長文になることが判明。

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