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2020年12月26日の気づき ~自分の恋愛遍歴から~


2020年も終わりに差し掛かった12月。
私は一人の男性を傷つけた。

怒りの感情をぶつけられるまで、自分は彼を傷つけているなんて1ミリも感じていなかった。
彼との縁が切れたことより、人間としてデフォルトで持ち合わせているであろう部分が自分に欠落していたことにひどくショックを受け、彼はもちろん、過去に出会った男性たちに心から深く懺悔した。

こんなことを赤裸々に語るのはとても恥ずかしいのだけど、大きな気づきを得てしまったので書き留めておこうと思う。


その日、私は3週間ぶりに彼にコンタクトを取った。
最後に連絡を取ったのは、後にも先にもない(と願いたい)たった3日間の彼氏彼女の関係に別れを告げた時だった。
出会ってわずか1週間の出来事だった。

訳あって関係を続けることが難しいと思い(不倫ではない)、やっぱりごめんなさいとお断りしたのだが別れてからも頭から彼が離れなかった。
毎日毎日彼のことばかり考える。
LINEを見ればトークが残ってる。

彼はどうしてるだろう。何も考えず連絡してみた。
返事が来た。まだ想っていてくれた。嬉しかった。でも支えられないことは変わりない。かといって嫌いになったわけでもない。自分でもどうしたいのか分からなかった。

彼女ができたかと思ったら3日でフラれ、立ち直りかけた頃LINEが来る。
人の気持ちを考えてくれと言われた。
相談していた友達にも数時間前に同じことを言われていた。
私は自分が人の気持ちを弄んでいたということにようやく気付いた。

彼からかかってきた電話ではとにかく謝るしかなかった。
「遊びだったの??」
そう聞かれて、どうしてこんな行動をとったのか、自分の心を整理して伝えようとしたその時だった。

話しながら涙が出てくる。
あれ、なんでだろう、
なんで泣いてるんだろう。
なんで悲しいんだろう。

カワイイと言ってもらえて嬉しかった。
好きと言ってもらえて嬉しかった。
抱きつきたくなると言われて嬉しかった。
私にキュンとしてくれるのがとにかく嬉しかった。

そんな気持ちが溢れてきた。
なんでこんなに嬉しかったんだろう・・・。

伝えながらとんでもないことに気づいた。
私・・・好きだとかかわいいとかの言葉を聞くことで、私は自分が大切にされていると実感することができると思ってる、てゆーか実感してる。

恋愛なんて久々過ぎて恋に恋してるんじゃないかと思ってた。
けどそんな甘いものじゃなかった。

わざとやってたわけじゃない。
自分でも今話しながら気づいてびっくりしてる。
泣きながらそう伝える。
もうショック過ぎて何がなんだか分からない。

私は大切に思われたかった。
大切にされてる、と思いたかった。
だから自分だけに向けられた言葉がたくさんたくさん欲しかった。
無意識に嬉しい言葉が聞けるようなシチュエーションを作って、そう言わせるように仕向けていた。
そしてその言葉を心の養分(エサ)にしていたんだ。。。

今までの自分の恋愛の仕方を振り返る。
過去の彼氏や好きだった人・・・思い返せば、「弄んでいた」と思われてもおかしくないような言動に心当たりがありすぎた。
でもこれだけは本当、わざとじゃなかった。

彼には申し訳なさでいっぱいで、もう合わせる顔がない。出来る事ならこんな私をどうか記憶から消し去ってほしい。
今の私に真剣に男性と付き合う資格なんてない。

心の仕組みに気づきはしても、表面的にしか理解してない私は、もしどこかでバッタリ彼に会ってしまったら、私に気があることを聞いてしまってるからそれをエサにまた彼を弄んでしまうかもしれない。
それはまるでエサを求めてさまよっているゾンビのように現れる。意識していないと閉じ込められない。この心と向き合わねば。

数日後、気が進まない中久々ノートを取り出して掘り下げた。

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私は大切にされていると思いたいのだと思った
更にはどれだけ自分のことを思ってくれてるのか、相手にカマをかけて確認して安心感と満足感を得ていたと思う
それがなかったら?
悲劇のヒロインの妄想に入る
(妄想の中で悲劇のヒロインになりきることも実はエゴの仕業で掘り下げ案件なのだけど・・・)
→妄想の中じゃ相手を動かすことができる、満足。エゴ(マインド)的に。

大好きだとかかわいいとか、抱きしめたくなるとかいう言葉。
もっと言ってー!って思う
チヤホヤされたいの???
この言葉=大切にされてる???

大切にされたいと思いたいがためにその言葉を欲しがる・・・
なぜ?なぜ大切にされたいと思う?
「大切にされてると思ってない」から「思いたい」の?
涙が出た・・・

誰に大切にされてない??
家族・・・両親の顔が浮かぶ。

何で大切にされてないと思うんだろう。
どんなことが?
・ダメな娘だし
・話聞いてくれない
・私が薄情だし
・わがままで自己中だし
・私以外の兄弟といるほうが楽しそうだし
・私なんかと話してても楽しくなさそう

大切・・・
大切の反対に浮かんだのが蔑(ないがし)ろ。
(私は自分が蔑ろにされてると感じると怒りのスイッチが入ることを自覚している)
蔑ろにされると怒る=大切にされてないから怒る。

私の中では「大切にされている」の反対は「蔑ろにされてる」つまりは「大切にされてる」ということは「蔑ろにされてない」ということ。
生活や恋愛の中で、自分は蔑ろな扱いを受けていないよ、大丈夫だよ、という確認をしていたのかもしれない・・・。
恋愛関係以外の人間関係でも、自分勝手にあれこれやっていたような気がしてきてしばらく自己嫌悪に陥る。

オシャレだね・かわいいね・うまいね・すごいね・・・
こんな言葉を言われるのが大好きだ。

褒め言葉ばっかり。褒めてほしいのか?私は。
褒められたい・認められたい・・・
そういえば親に褒められた記憶ってないかも。
褒められる・認められる=大切にされているって紐づけされちゃってるのかも???


そうなると「人から褒められない・認められない私」は大切に思われてない・大切な人間じゃない???
逆に言えば「自分は大切な人間であるということを証明するためにも、私は人から褒められる必要がある」そう思いこんでいたのか・・・

そしてきっと10代の頃からいくつか恋愛をしてきた中で、自分に好意を持ってくれた人からは割とカンタンにこの褒め言葉がもらえると学習してしまったのではないか・・・
色目を使っていとも簡単に、ラクに自分を満足させられるということを覚えてしまったんだ、私は・・・

結局、私にとっての恋愛のモチベーション(動機)となっていたものは私利私欲の塊でしかなく、そこに「人の気持ちを考える」なんて余裕はあるはずもなかった。

全ては自分のためだった。


まるで台風のような出来事で、本当に彼には深い傷を負わせてしまった。
でも彼に出会わなかったら、自分はずーっとこの出来事に気が付かなかった。
本当にごめんなさい。でも出会えてよかった。ありがとう。




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