晩ごはんの準備がすっかり遅くなってしまった。 そんな日に限って長女のお手伝いしてあげる宣言が飛び出すものだから、気持ちの余裕をなくし気味の自分をなだめすかし、長女にきゅうりを切ってもらいつつパスタの仕上げをしていた。 そこへ夫が帰宅。よし。バッチリのタイミングだ。 玄関へ走った子どもたちと夫とのいつもより賑やかな会話が聞こえる。 「お土産?」 「ケーキ?」 「誕生日?」 「そう。誕生日」 誕生日?はて。いったい誰の? 「お母さんのお店だよ」 … あ。私の
今日は雨。 おまけに寒い。 こんな日は保育園の送迎が憂鬱だった。 数ヶ月前までは。 子供乗せ自転車で保育園に送り、出勤する生活が始まったのは5年ほど前。 一番最初は全身すっぽり隠れる、息子とお揃いのポンチョを着ていた。 しかしポンチョは風が吹けばめくれ上がり、フードをかぶっていても深すぎて前が見えなかったり横なぐりの雨が降れば顔はびしょ濡れだ。 上下セパレートの大袈裟なレインコートを試したこともある。 しかしポンチョ同様、この類のものは脱ぎ着がめんどうだし何より保育園に
ここのところすこぶる体調が悪かった。 年を追うごとに自分の体力が落ち、3人育児が始まってから急に倒れることが何度かあったのだが、なんだか変だった。 最近になって知ったのだが、私はエンパス体質らしく、その性質について血眼になって調べ、とにかく普通に生活をしたい思いで、悪いものを吸収してしまった時に浄化の手助けをしてくれるという、さまざまな手段を試した。 塩風呂、アロマオイル、ホワイトセージ、フラワーエッセンス、玄米カイロ、マッサージ、など、など。 どれも効果があって、少し
ひとりで夜カフェ。 近所にほっとできるカフェがあること、 子ども3人を寝かせてくれる旦那さんがいること、 この環境のありがたみ。 感謝しろよ、私。 子どもたちはほんとうにかわいい。 だからといって、自分の時間をもつことを諦める必要はない。 赤子がいるとつねに神経がはりつめているから、なんにも考えずにボーっとできる時間は貴重だ。 前からこんなに自由にひとり時間を満喫できていたかといえば、決してそうではなく。 少しずつ前進しているから、 私はどんどん自由になる。 もっと
赤子が寝ている布団で一緒に横になる。 ここ数年で私が知っている、 これ以上ない幸せな時間のひとつだ。 今日は赤子と一緒に寝ていい日、 と決める。 やることはいっぱいあるのに、 自分を甘やかす。 社長(6)の小学校入学の手続き、 発送待ちの荷物、 手作りされるのを待っている布たち。 他人はどうでもいい。 自分の身体の声にいかに正直でいられるのか。 私は私に試されている。 いいんだ、今日はもう、 遠足のお弁当作りをがんばったんだから。 きっとそろそろ昼食タイムだ。 ふた