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エンジニア&非エンジニア、お互いが気をつけるべきコミュニケーションポイント後編

さて、前回の続きです。

前回の記事では、エンジニアとのコミュニケーションで起こりがちなトラブルと
その原因についてお話させていただきました。

今回はそれを踏まえて、じゃあどうやって話したら良いの?という点についてお話していきたいと思います。


こうすればスムーズになるかも?エンジニアとのコミュニケーションノウハウTOP3


依頼背景を伝えて見よう。

前回の記事で「2つの数字を足すプログラム」を例にプログラムを組む際に、どれだけの検討事項が必要なのかをお話させていただきましたが、

これらを1つ1つ説明せずとも伝える方法がこちら

「依頼背景を伝える」


たとえば、

小学生になる子供に足し算を勉強させたいんだけど、2つの数字を足すプログラムを作れない?

なのと

社内の帳簿チェックで売上金額を合計したいんだけど、2つの数字を足すプログラムを作れない?
(※そんな要件が実際にあるかどうかは置いておく・・)

だとどのようなプログラムを提供すればよいのか、全く異なることに気がつくと思います。


小学生の子供向けであれば、GUIでひらがなを使ってわかりやすく作ったほうがいいでしょうし。

社内の帳簿チェックであれば、ショートカットキーとか使って実用性重視で作って上げたほうがいいでしょう。


誰がどんな目的で使うのかがわかれば、細かい仕様を伝えなくても、一般常識の範囲内である程度の推測が付くのです。


エンジニアには、仕様を伝えないと、、と思いこんでいる人は是非一度


「なんの為に、誰が、どんな用途で使いたい」機能なのかを是非お話してみてください。


きっと円滑なコミュニケーションになると思います。


期待温度感を伝えてみよう


エンジニアが言われて困るお願いとして


「ざっくりで良いから見積もり頂戴」


というフレーズがあります。


ざっくりとはいえ、それがある程度のスケジュールの指標になることは経験則としてエンジニアは理解しており


そんな簡単に言えないよ、、という気持ちになり、言葉が詰まることがあります。


蛇足ですが、プロジェクの見積もりは、計画段階では、500%近くのブレが生じるとも言われており。


ざっくりどころか、全く違う穴を掘っていた、というレベルでアテが外れることもエンジニアのスキルに問わず発生します。


さて、話を戻すと、、

そうとはいえ、営業さんや他部署の方はそれでもおおよそのスケジュール感が知りたい、スケジュールが出ない仕事なんてないだろ、、

という気持ちもあると思います


・・・・・最もだと思います


なので、こういう感じで聞いてみてください。


「これ個人的に把握したいんだけど、現状認識しているスケジュールとズレそうなリスクがどれくらいあるか教えてもらえる?」


つまり、


スケジュールを欲しい目的

スケジュールの予想

ズレそうなリスク

をセットにして聞いてみてください。


何の目的で使われるのかわからないが、故に、確度をあげようと色々聞き始めちゃったり、リスクを見込んで多めのスケジュールを伝えてしまうことが多いのですが

目的と利用範囲が分かっており、そして、自分が感じているリスクを伝えられるとなれば安心してスケジュールを伝えることが出来ます。


特にポイントは「ズレそうなリスク」がどこにあるか?に言及することです。


スケジュール的にズレそうなポイントをココとココとソコみたいな感じでエンジニアは答えてくれます。

そうすると、スケジュールに対する透明度が共有されるので、お互いにリスクマージンを載せ合わない

クリアなスケジュールの共有が出来るのです。


勿論これでも言ってくれないエンジニアもいるかもしれませんが、「お、答えやすい」と思われることは間違いなしです。


是非、使ってみてください。


図解して伝えて見よう


特に既存システムへの改修する場合など、口頭だけではイメージが湧きづらい事があります。


何を当たり前のことを・・と思うかもしれませんが、たとえば


あなたは今、東京都内の高層マンションの高層階に住んでいます。
夜はキレイな夜景が見えて、ベランダでお酒を飲みながらリラックスしています。


という文章を読んだ時

・高層階とはどれくらいの高さでしょうか?
・キレイな夜景とはどんな夜景でしょうか?そこには何が見えていますか?
・お酒は、日本酒でしょうか?ワインでしょうか?ビールでしょうか?

イメージしてみてください、どのような景色が見えたでしょうか?

そして、それらの具体的な景色は、隣にいる人が同じ文章を読んでも全く同じでしょうか?
きっと違います。

同じ文章を読んでも、そこから想起する内容は人によって異なる事が多いです。


ボタンを置いて、といったけど、

・イメージするデザインではなかった
・イメージする位置に置かれていなかった

などはこの認識の違いに起因します。


だからこそ、認識違いを防ぐために、具体的な図やイメージを持って認識をすり合わせると

誤解が少なくて済むでしょう。

あ、これ伝わってないな、、と感じたら、手書きでも良いので、視覚的に伝えてあげてみてください。


さいごに

エンジニアと話すのって結構気を使うんだな、、と思われたかもしれません。

全くもってそうだと思います。

ただ、これはエンジニアの宿命なのかもしれません。

目に見えないものソフトウェアをゼロから創り上げる

そんな職業だからこそ、目に見えないがゆえに誤解も生まれやすいですし

イメージをすり合わせる為には、あの手この手を使った念入りなコミュニケーションが必要になってきます。

感覚値ではありますが、顧客と細かくコミュニケーションが取れているプロダクトほど良いプロダクトが出来ているなと感じます。


面倒くさいかもしれませんが、良いプロダクトを創りたい気持ちはエンジニアも同じなので何卒付き合ってもらえればと思います。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。


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