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【取材】種子島を好きな理由vol.3

平良友里奈さん 33歳 西之表市安城地区在住
1児のシングルマザー (Iターン)移住1年目

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――移住前の住まいはどちらでしたか?
生まれは、沖縄県で移住前は茨城県の実家に住んでいました。

移住という決断

――種子島に行きたいと思った経緯教えてください
宇宙留学(南種子町の山村留学)へ行く予定でしたが申し込みがいっぱいで出来ず、しおさい留学(西之表市の山村留学)に申し込むも茨城県に主たる生計者が残らないと対象にならないと聞き、子どもと移り住むことを決めていたため申し込みが出来ないと移住前は悩んでいました。ただ今の暮らしから出て新しいことをしたいという思いがあったため、どうしも移住がしたいと西之表市の移住担当者に相談したのがきっかけです。

――期待、楽しみに思っていたことを教えてください
それは、ロケットです!元々ロケットの打ち上げを一生に一度、子どもと一緒に見たい!それが楽しみでした。今まで、2回の打ち上げに立会い、地響きを感じたり強い光を放ち打ち上がる瞬間にとても感動しました!
種子島の方は、慣れているのかな?と思いますが、こんな経験ここでしかできません!次の打ち上げも楽しみにしています!

――移住に対し不安はありましたか?
不安は、正直めちゃくちゃありました。大丈夫なように振舞ってはいたけど、仕事のことや住まいのこと、本当に1人でやっていけるのか不安でした。市役所の方が丁寧に対応してくれたので少しずつ不安材料は消えて移住に挑むことができましたが、島に降り立つまで不安は続きました。

思い切って移住してみた

――不安だった移住。実際に移住して相談できる人っていましたか?
家族や友人もそうですが、ここに移住してからは、隣に住んでいる家族の方々が親切にしてくれています。特に、奥さんが私と同い年で、同じ小学校に子どもを通わせていることで意気投合しました。今では子ども達がお隣家族の家に遊びに行ったり、逆に遊びに来たりすることもありますが、お互いちゃんと距離感を持った良い間柄です。
この家族とは近所なので、熱が出たときに熱さましのシートや猫のえさ貰いに行くことも・・・昔ながらの習慣を体感しています(笑)
ほかにも、台風が近づいた時は近所の方から声をかけてもらい避難場所の確認や家の修繕をしてくれることもありました。台風が近づいたときは、近所の方の家にお泊りさせてもらえたので安心しました。時々近所の方から、野菜のお裾分けや、この前は集落長が「畑の玉ねぎが取り放題だから来ないか」と誘ってくれて、季節に応じた野菜を貰えることが多いので、移住して食べ物に困ったことは一度もありません。

――現実とのギャップはありましたか?
地域の方は、本当に優しくて感謝しかありません。ただ、噂話など良いも悪いも流れてしまう現状にちょっと困ることもありました。今となっては良い経験ですが^^;
汲みとりのトイレを現在使っていますが、島自体ほとんど汲みとりが残っているので別に不便ということもなく、そこも昔ながらの感じだなぁと思いました。

――「昔ながら」と感じることは他にもありましたか?
近所の方の物の貸し借りや汲みとりトイレなどもそうですが、子どもが1人で買い物に行く時とか、顔見知りの商店がすぐそこにあるので心配は減りました。また、地域の方みなさんが子どものことを把握しているので、見守りや時には注意してくれることがあることで安心して遊びに行かせることが出来ます。

お気に入りの場所とリフレッシュ法

――お気に入りのスポットなどありますか?
自分的にパワースポットだと思うのは、アコウのアーチです。家から近いのはもちろんですが、ちょっと気分が沈みそうなときに行くと、自然のパワーをもらえている感じがします!
他には、浦田海水浴場や住吉の展望台です!

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↑写真は、浦田海水浴場でのサーフ体験☆
元々移住前からサーフィンをしていましたが、きれいな海で体験できて楽しかったです!

――住吉の展望台ですか!?(知る人ぞ知る場所なので、ちょっと驚いてしまいました。)
そこは、電波も通っていて気分転換の出来る穴場です^^仕事の休憩中によく使っているリフレッシュスポットでもあります。

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↑住吉の展望台からの眺め

――リフレッシュに続いてストレス発散法などあったら教えてください
実は、今まで日々の生活に追われてなかなかゆっくりお風呂に入る時間がありませんでした。子どもが産まれてからの6年間とこの半年間の入浴時間を比べると圧倒的に今のほうが長くてそれがストレス発散というか、リフレッシュ出来ているなぁと実感します。
また良い意味でなにもないので、時間に追われず家で晩酌をするなどゆっくり過ごすことも時々するかな?
入浴時間についで、温泉に行くのも一つのストレス発散です。

種子島で子育てしてみた

――島での子育てについて教えてください
最初は、不安いっぱいでしたが船を降りたところで地域の皆さんが明るく出迎えてくれて本当に嬉しかったです。ただ、気が張りすぎて4月~5月は体調を崩すこともありましたが、先ほど話したように近所の方が本当に良くしてくれたので、1人での子育てだけど、近所の方々に協力がもらえたことは本当に感謝しています!

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移住した初日、玄関を開けると自宅に横断幕がありました!

――小学校の様子はどうですか?
1年生が4人で2年生が1人の複式学級でした。話しでは聞いていましたが私自身あまり理解していなかったと思います。行って見て初めて複式学級について知りました。
複式学級の授業ですが、学校の先生がとても丁寧に一人ひとりの理解度に合わせて指導しているので安心しています。それに授業参観では「子どもの様子が気になる時には、いつでも来てください」といった環境なので私は仕事が早く終わる日には、子どもの様子を見に行くこともありました。小さな学校だからこそできるこの環境は、子どもにとっても良かったと思います。

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数十年ぶりに復活した安城棒踊りにも参加!

―― 子どもの様子はどうですか?
子どもも本当に楽しそうに学校に通っていて、いつも「楽しかった!」と言って帰ってくるし、「明日も楽しみだなぁ」という会話もあります。放課後も子ども達同士で遊びに行き年齢関係なく遊ぶ姿を見て良い経験ができているなぁと感じます。

仕事について

――仕事については、どうですか?
移住の段階で仕事についても色々相談に乗ってもらったのですぐに職も見つかりました。仕事内容は、移住前と変わらずヘルパー業ができているので、困りごとはありません。ただヘルパー業は月によって仕事量が変わり収入の変動があるため、わかっているつもりでしたが改めて考えさせられる思いでした。

最後に一言

――これから、島に移住をする方に一言
種子島は、私にとって最初の一歩に踏み出しやすい地域のように感じます。
地域との関わりにおいては、移住者として入る中で難しい場面もありましたが、シングルマザーで頼ることが出来ない私に、頼ってもいい環境や地域の方には救われてきました。
また、今まで心にゆとりがもてない日々もありましたが、改めて自分のために使える時間と海や山、自然溢れる種子島でたくさんパワーを充電できるので、シングルマザーで現状を変えたいと思っている方へ最初の一歩として種子島へ移住するという選択肢もおススメです!


――種子島の好きについて、スケッチブックに記入してもらってもいいですか?

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猫ちゃんも見守ります♪

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インタビュアーよりコメント

シングルマザーで茨城県から種子島への移住。最初の一歩にしては、かなり大きな一歩だったと思います。その中でたまたま、種子島の地域柄が平良さんと合致。というのも地域性において、困っている人を助けてあげたいという思いが人一倍あるため“困っていたらお互い様”が平良さん家族にとても良い関係となっていきました。もちろん平良さん自身、地域との関係作りの中で作ったお菓子を持って行っておしゃべりしたり、地域の活動にも積極的に参加したりとより良い関係作りにも努めていました。
また、人生観では「子どものため、私らしく生きるため種子島でパワーを充電中。」と語っていた平良さん今後の活躍にも期待大です!!

応援

西之表市では、シングルマザーの方々の最初の一歩の後押しができるように、サポートを強化しています。
新しい場所で新しい暮らしを提供できるような支援策もありますので是非一度ご相談ください。
移住支援HP URL: http://iju-tanegashima.jp/

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