見出し画像

【取材】種子島を好きな理由vol.4

30代 男性 西之表市 榕城地区在住 Uターン

NOTE掲載

――種子島高校の同級生でもある、荒木君にさっそくですが、色々お話を聞きたいと思います。本日は、よろしくお願いします!
のんちゃんからの取材・・・恥ずかしいですね(笑)まぁ色々参考になれたらと思います。よろしくお願いします。

種子島を離れ福岡へ

――種子島を離れた理由について教えてください。
高校卒業後の進路は悩んでいました。ここに残る選択肢も考えていましたが、家族から「島以外の世界を見て来い」って言われていたので卒業後、兄が居る福岡県へ行くことにしました。

――福岡では、どんな事をしていたんですか?
福岡では、アパレル関係から飲食店などいろんなアルバイトをしていました。たまたま働いていた飲食店の上司が同郷で高校の大先輩、そして部活も一緒!という運命的な出会いがきっかけで、その上司の勧めから飲食店の社員として7年ほど働いていました。
福岡で働いている時は、正直楽しくて最初の頃は種子島に帰りたいとは思っていませんでした。

種子島に帰る決意、戻ってきて思うこと

――楽しいと思っていた、福岡での暮らしから島に帰ろうと思ったきっかけは何ですか?
たまたま実家に帰省した際に、種子島にすでにUターンで戻っていた同級生と話をしていたら「ここで働かないか」という誘いを受けました。福岡の生活も楽しかったですが、最終的には種子島に戻り働くことを考えていたので、その一言がきっかけになりました。
その後28歳の頃に種子島へ帰る事を決めました。
しかし、当初は都会の仕事をドロップアウトした形で種子島に戻るということに、すごく引け目を感じ不安な思いがありました。

――種子島に戻るにあたりそんな思いがあったんですね。不安の中、島に戻ってみてどうでしたか?
家族や同級生が温かく島へ迎え入れてくれたことで、先ほど話していた不安はすぐになくなりました。
本当にみんな優しくて、その優しさに救われたような感じがします。

――島に戻って感じる優しさ、どんな出来事があったか教えてください。
福岡にも友人はいましたが、やっぱりここでの友人は自分が小さな時からの関係性もあるし、友人の親も知り合いだったりするので、親しい人がいるのは安心感があります。その中で私の相談を親身になって考えてくれて、今の仕事にも繋がっているので、受け入れてくれた優しさにとても感謝をしています!

――島に戻って大変だなと感じたことはありますか?
元々生まれ育った地域に戻ったので、ある程度暮らしのイメージは出来ていました。
「誰々の息子だね」「○○に勤めてるんでしょ~」と自分の情報が地域にだだ漏れでした。小さな島なのでわかっていましたが、久しぶりの感覚に驚きましたね(笑)
また、地元を歩いていると知らない人から挨拶されたり、話しかけられたりすることがあります。私自身知らない人だからとつい挨拶を忘れがちですが、私が知らない人でも父の知り合いや母の知り合いということがあるので、今では知らないおじちゃんおばちゃんから声をかけられると、きちんと挨拶をしたりおしゃべりをしたりすることを心がけています。
生活の中で一番困ったのは車でした!種子島にもバスはありますが、福岡のようにたくさんの路線があるわけではないので最初の頃は本当に困りました。送迎してもらったり、歩いたりという生活をしばらくしていましたが、みんなに迷惑をかけてばかりはいけないので、合宿免許で免許を取りに行きました。

――合宿免許は種子島で取得しましたか?
種子島自動車学校でも合宿免許はあるんですが西之表市内に在住の方は対象にならないようでしたので、島外で取得してきました。取得に向けてじっくり学ぶ場合は種子島自動車学校でもよかったのですが、とにかく早く取りたいと思い合宿免許にしました。
学生のうちに取っておくべきでした・・・。私的には今から種子島に移住を考える人には、免許あった方が良い!と声を大にして伝えたいですね。

今の仕事との出会い

――種子島に戻ってからのお仕事探しはどうされましたか?
最初は「ここで働かないか」と誘ってくれた友人と一緒に飲食店に働いていました。
これはちょっと笑い話ですが私、20代のころ友人や知り合いへ「島のためになる仕事をしたい」とよく話していました(照)そんな話を周りにしていたからか、島に戻りしばらくすると、知り合いから今の職場である「種子島観光協会で働いてみる?」とお誘いを受けました。
仕事探しはハローワーク以外にも知り合いにこんな仕事したいと話すのも島ならではの一つの方法かな?と思います。

――種子島観光協会の仕事は、働いてみてどのように感じましたか?
率直に言うと、楽しいです!職員やパートさん皆さんとても優しい方が多くて良かったです。業務の事でいうと、種子島に住んでいたけど知らない場所が多くあって、働き始めた頃は、島のいろんな観光地を巡りました。ヘゴ群生地(国上地域の名所)では、こんな自然がまだ残ってたんだ!と感動し思わずテンション上がって走りまわっちゃいました(笑)

画像1

画像2

写真上:仕事姿 写真下:ヘゴ群生地(本人撮影)

――お仕事の立場的に種子島の色々な場所を案内すると思うのですが、個人的お気に入りスポットはありますか?
そうですね・・・個人的に言うと釣りが趣味なので、風向きにもよりますが花里崎(けりさき)や田之脇の海によく行きますね(笑)
海がすごくきれいだし、良いポイントがあるんですけど・・・それは内緒で(笑)
他には、久しぶりに帰ってきて改めて感じたのは、星ってこんなに綺麗だったんだと思いました。

画像3

写真:花里崎の海岸

今後の目標そして種子島の好きなところ

――仕事やプライベートで、今後の展望・目標などはありますか?
観光協会なので、この状況が落ち着いたらイベントをたくさんしたいです!昨年は中止続きで残念だったから、今年こそ種子島をもっと盛り上げたいと思っています!
プライベートは、以前から資格取得を考えていて・・・なかなか出来ていなかった部分なので頑張ります!

――最後に、タイトル「島の好き」なところを教えて下さい!

画像5

島に帰り、本当に人の温かさに感謝しっぱなしです!種子島の好きなところはやっぱり人の温かさ。
今の職場も皆さん、優しい方ばかりなので感謝です!!

インタビュアーよりコメント

今回は、種子島高校時代の同級生にインタビューをしました!
種子島へ戻ることに引け目を感じていたという話では、故郷を離れて生活している方なら誰しもが共感する部分だと思います。そのような中でも種子島の方は温かく迎え入れてくれる。そんな温かさも彼の職場でインタビューしたからこそ、感じることが出来ました。


西之表市では、Uターン者・Iターン者の移住支援を行っております。
現在は、コロナ禍のため島への往来は難しい状況ですが、種子島のことを事前に少しでも知ることが出来るよう「オンライン移住相談」を開設しています。平日8:30~17:00なら日程を合わせて実施可能です。是非ご利用ください。

オンライン移住相談


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?