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『チームワークあふれる幼児保育の現場をつくる』ーkintoneで目指すDX

さまざまな業界でDX化が叫ばれている昨今。
幼児保育の現場でもDX化が図られており、さまざまなクラウドサービスが利用されています。

サイボウズでは、先月29日、kintoneをお使いいただいている保育園・幼稚園・こども園の皆さんにお集まりいただき、『園ユーザー会』というイベントを開催。
各園でどのようにkintoneを使っているのか、どんな業務に役立てているのかなどをシェアしていただき、今後の運用に生かしていこうと行われました。
幼児教育の現場のDX化はどのように進んでいるのか、どんなメリット・デメリットがもたらされているのか。現場の生の声をお聞きしました。

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【ご参加いただいたみなさま】(※イベント内自己紹介順)
京都教育大付属幼稚園…北山さん
熊本・恵水幼稚園…鷲山さん、石坂さん、嶌川さん
千葉・ちどり保育園…吉岡さん
福岡・徳力団地幼稚園…高原さん、柴田さん、速水さん、外城さん、正井さん、北沢さん
子どもと保育研究所ぷろほ…山田さん、野見山さん
静岡・なかよし保育園…北山さん、小形さん
静岡・なかよし大富保育園…片山さん
神奈川・栗原学園やまた幼稚園…小池さん
全国各地よりお集まりいただきました!

🐣“チームワークあふれる幼児保育” 実現のために

最初にサイボウズ社長室・松村克彦から今回の会の趣旨説明を行いました。

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松村克彦(まつむら・かつひこ)=2007年サイボウズ入社。 社長室クラウドソーシャルデザイナーとして福祉・教育・働き方改革分野の地域課題の解決を全国各地で進めている。

京都教育大付属特別支援学校でのデジタル連絡帳活用や、東京・杉並区での児童虐待防止対応強化へのkintone導入にも尽力。
さまざまな現場に伴走する形で携わり、情報共有が業務効率向上やチームワーク強化につながる場面を何度も目にしてきました。

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現在、kintoneは全国各地20500社以上でご利用いただいているものの、保育園・幼稚園・こども園といった幼児保育の現場ではこれからの状況です。
何が導入のハードルになっているのか?幼児保育の現場でkintoneを活かしてもらうどんなことが必要なのか?を知るため、現在お使いいただいている皆さんにkintoneをご導入いただいた経緯や具体的な使い方をお聞きしました。その内3園をピックアップしてお伝えします。

🐣各園の利用状況と課題は

まずお話を伺ったのは、京都教育大付属幼稚園の北山さん
養護教諭として勤務しており、職員室と保育室を行き来する忙しい毎日を送っています。

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元々は職場間の連絡・保護者への連絡に多くのツールを使い分けていたという北山さん。業務改善を目標に『一本化したい』と考え、kintoneの利用に踏み切りました。kintoneは教員と保護者にIDを付与して活用しています。

「主に運用しているのは連絡帳アプリ、行事お便りアプリなどです。コロナ禍での健康観察にも役立てています。今後、業務整理をきちんと行いたいと考えているので、業務マニュアルを作っている最中です」

京都教育大付属幼稚園では保護者にもIDを付与していて、保護者たち同士で会話するキントーンのスペースもあるそうです。

福岡にある徳力団地幼稚園では、今年からデジタル連絡帳としてkintoneを導入してくださっています。
デジタル連絡帳のメリットについて話してくださったのは、子どもと保育研究所 ぷろほの山田さん。先生と保護者がそれぞれ担う『連絡帳』の負担を共有してくださいました。

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「連絡帳は保護者が一番忙しい時間に書いて子どもに持たせないといけなくて、先生も夕方までに書いてお子さんと一緒に返さないといけない。お昼寝の時間潰してまで先生たちが書いている状況をなんとかしたい。徳力団地幼稚園では事務職の方2人がガッツリ連絡帳のデジタル化に向け関わってくれているのが大きい。今後広げていきたい取り組みです。」

具体的な活用法を徳力団地幼稚園の柴田さんが紹介してくださいました。

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「コロナ禍になり園内に入ることが難しくなってきたので、kintone上に写真や動画をアップして、より身近に感じてもらえるデジタル連絡帳の活用を目指しています。また、働く私たちの業務改善を行うことで、子どもたちと触れ合う時間を増やしていきたいと思っています。
給食スペースというスペースを作って、日々の給食を掲載しています。」

写真をうまく活用することで、保護者と園の関係は濃密になっているようです。

参考ブログ:https://blogs.itmedia.co.jp/freiheitjob/2021/07/it.html

静岡・なかよし保育園の北山さんは、紙文化だった職場にITを導入できたことに手応えを感じていました。

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「職員の書類の場所がバラバラなのを整理して、効率化してもっと時間を有効に使わせてあげたいと思い、導入しました。正規職員にタブレット買ったものの、タブレットの使い慣れには個人差があり、はやい人と遅い人が出てきてしまっているなどまだまだ課題はありますが、ICT化が0の状態から1にしたのには意味があると思っています。
kintoneは自分たちが使いやすいようにカスタマイズできるので、自分たちなりの使い方ができる点がいいなと感じています。これまで紙ベースだったので、まだ完全移行はできていません。今は並行しつつ試行錯誤中です。先日の監査は従来の紙ではなく、kintoneの画面を見せることで対応しました。」


各幼児保育現場での活用法をシェアしていただき、
業務改善につながる使い方のみならず、デジタル連絡帳のように保護者との関係をより密にするツールとしての側面が見えてきました。
DX化のスピードは施設によって違いますが、kintoneのカスタマイズ自由な作りにより、園の個性や実情に合わせやすく機能しているようです。

🐣新しいライセンス『スクール&ペアレンツ』 広めるには

サイボウズでは学校と保護者間の情報共有を目指し、
先月1日からkintoneでのデジタル化を推進できるライセンス『スクール&ペアレンツライセンス』の提供を開始しました。
説明を行ったのはコーポレートブランディング部の深澤 修一郎(ふかさわ・しゅういちろう)。

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利用できるサービスの説明の他、教育業界に情報共有ツールがあまり入っていない状況のため、新しい金額設定で専用のコースを作った旨を説明しました。

これについて意見を求めたところ、さまざまなフィードバックをいただきました。

・職員間だけでのパックがほしい。
・生徒数が多い学校規模なら安いけど、100人前後の幼児保育の現場には割安感がない。

現場での使い方、利用する施設の規模、アカウントを持つユーザー数によってスクール&ペアレンツライセンスのメリットが薄れてしまうかもしれないことがわかりました。始まったばかりのライセンスですが、日々ユーザーの皆さんの声に耳を傾けていくことが大切だと感じました。

今回の会では、各園の利用方法や課題もシェアしていただいたため、参加した方からは『他の園でどのように使われているかを知れたことで勉強になった』と話してくださる参加者もいらっしゃいました。
今後もたくさんのお知恵をいただきながらチームワークあふれる幼児保育の現場をつくるーーこの目標のために、邁進していきたいと思います。

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