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#6 新人社員がサイボウズに見る 3つの文化

“働き方先進企業”と呼ばれるサイボウズ。
一般的に難しいと考えられる「100人100通りの人事制度/働き方」を実現し、低い離職率を保っていることが注目されています。
ですが、それ以上にサイボウズの持つ文化に“人が離れていかない”理由が隠されているように感じました。入社1ヶ月が経った新人社員が綴ります。

〈本日のメニュー〉
🌱)書き手プロフィール
1)フラットさ
2)尊重
3)ウソNG文化
まとめ)文化×自主性=働きやすい環境へ


🌱【書き手について】

種苗子の中の人
所属:サイボウズ 社長室(2021年4月〜)
   転職し2021年4月〜サイボウズにジョイン!

・サイボウズとは企業文化の異なる環境(マスコミ)で仕事をしていたため全てが新鮮。
・「出勤マスト」から「在宅勤務」へと働き方も180度チェンジ。
・表現すること、書くこと、調べることが好きで、現在社長室のSNSアカウントを運営しています。

そんな私が衝撃を受けたサイボウズの3つの文化をご紹介します。

🌱1)フラットさ

サイボウズに入社して一番驚いたのは、社内の人間関係がフラットだったこと。
会社といえば、「年長者」や「立場が上の人」が高い位置にいる、ピラミッドの構図がイメージしやすいと思うのですが、それがないんです。
会社よりもチームという言葉がしっくりくるんじゃないかというくらい。
もちろん、社長や本部長など、会社や部署をまとめるポジションの方はいるけれど、みんな同じフロアで、同じ目線に立って働いているような感覚なのです。

その関係づくりの一端を担っていると私が考えるのが「さん呼び文化」(←勝手に命名)。年齢や立場にかかわらず、名前(やあだ名)に「さん」をつけて呼び合っています。
もちろん、呼び捨てや「お前」呼びに親しみが込められていることもあると思いますが、それだと言葉や呼び方につられて力関係や上下関係が(意図しなくても)できてしまいがち。「さん呼び」にはそれがなく、新人や若手であっても個人として大事にされている感があるのです。乱暴な言葉を聞くとびっくりしてしまう私には、すごく安心できる文化でした。

🌱2)尊重

もう一つは尊重。前述の「さん呼び文化」に通じることですが、よく『●●さんはどう思う?』と意見を聞いてもらえます。
まだ知識が浅く意見を絞り出すような状態でも、どこがわからないのか、何を思ったのかを大切にしてもらえる空気があります。
意見を出すこと、疑問をぶつけることに躊躇しなくていいのです。
だからこそ、議論されている内容を自分ごととして考えることができる…。働く上で欠かせない報連相がしやすくなるのも、(一般的に言う)管理職/一般社員の両方にとって大きなメリットになっている気がします。

🌱3)ウソNG文化

サイボウズでNGとされているのが、ウソ
こちらの漫画で見られること、実は本当なんです👇

サイボウズ式)働きやすい会社のヘンなところ
「寝坊してしまった……上司に怒られる!」と思いきや、嘘をつかなかったことを褒められた
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m005513.html

仕事でもプライベートでもなるべく嘘をつかずに生きてきましたが、仮に寝坊をして遅刻してしまったら一瞬は『聞こえのいい言い訳』を考えてしまうかも…と思います。
でももし
▼遅刻の理由を正直に寝坊と言う→激怒
▼嘘の理由で繕う→許される
のだとしたら…なんだかやるせないですよね。

少し脱線すると、前職のTVキャスター業でも同じ。
例えば、ニュース読みの途中で噛んだ時…恥ずかしいので誤魔化したいところですが、正々堂々、きちんと意味の通るところから読み直すのが基本でした。ミスもきちんと謝ることが信用に繋がっていきました
“隠すニュースキャスター”を視聴者も仲間も信頼することはできませんもんね。
「隠したり誤魔化したせず、自分で信頼を作っていく」。この風潮が社内に根付いていることが大きいのではと感じました。

🌱まとめ)文化×自主性=働きやすい環境

これまで働き方改革を進めるためには、企業の土台が出来上がっていることが一番大切だと考えていましたが、
実際に1ヶ月働いて、働きやすい環境づくりには、文化に加え個々の自主性が掛け合わさることが欠かせないんだと気づきました。自主性を出す勇気、自主性を出していい空気作りは実はすごく大事なことなのかもしれません。
上記3つに挙げた「文化」はサイボウズにしかできないことではなく、どの会社や団体、またチームにおいても、公私にかかわらず実行できることだと思います。
私自身もまだ1ヶ月。試行運転のような段階ですが、自働きやすい環境を作るために、また誰かと信頼関係を築くために、少しでも皆さんの参考にしてもらえたら嬉しいなと感じます。