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【LINEコラム】この夏に1度は試してほしい!実は『かなりいい運動になる』水中運動の運動効果 -前編-(2022.7.18配信)

こんにちは。
本質的な健康施策で働く人の自己実現と組織力向上を支援するライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

暑さと豪雨が続く3連休ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は先週から『市民プールの指導員(+監視員)』の仕事を始め、現在は監視の研修を受けているのですが、勤務2日目にして熱中症で撃沈しました。

過去のプライドなんてクソの役にも立たないことが実証された話は ↓ を見ていただいてですね。

今日はこの後15:30から指導員になるための実技試験があり、その模擬演習で使うメニュー作成があることも踏まえて、今日のコラムでは
減量にも健康にも良いと激推しする運動・水中運動(水泳含む)の健康効果
について紹介していこうと思います。




水泳さえやっていれば
健康寿命の乖離(20年)なんてあっという間に無くなる

そんな風に思うくらい、私の中でかなり気持ち強めに推奨したいと考えている運動が『水中運動(水泳含む)』です。おそらくすべてのスポーツにおいても、水泳こそが最も身体能力・生理的機能の全体の底上げにつながるのではないかとも考えています。

それは水泳を行う環境『水中』という点において4つの特性があり、その特性こそが水泳を始めとした水中運動の最大の運動効果であり、健康力を高める魅力であると私は思っています。それでは1つずつ紹介していきますね。



■ 水中の効果①:浮力

これは皆さんもある程度想像できるのではないかと思います。水中の最大の特徴である『浮力』が与える運動・健康効果は何かというと

関節に与える重量負担の軽減

これに尽きます。
もう少し端的に話すと『骨への負担が無くなる』ということ。イメージしやすい事例としては、ふくよかな体型の人が体重増加が原因で膝や腰などの『荷重関節』を痛めてしまう場合です。
酷いケースで行くと、膝の場合はクッション材である『半月板』が割れる・欠けるなどして膝に加わる体重を分散してくれるツールが壊れたり、腰の場合だと『椎間板』という背骨と背骨の間にあるクッション材が、体重増加による腰椎(腰の骨)の圧迫を受けて飛び出してしまい、痛みや場合によっては神経症状も引き起こしてしまいます。

この場合、ケガ(痛み)の原因は膝通や腰痛ではなく『体重が増加した』ことが原因であり、解決策としては痛み止めを打つことではなく『増えた体重を落とすことが本来の解決策になります。

ですので、大抵の病院では医師から「体重落としましょうね」と言われ、

「いや、だから痛くて動けないって言ってるじゃん!」

と患者さんがモヤっとするコミュニケーションが生まれてしまいます。が、知識がある医師はさらにこう付け加えて言います。

「プール行って歩いておいで」

そう、水中運動を促すんですね。
水中運動を行う場合、大抵の市民プールの水深は120cm程度ありますから、肩より下は水の中にあることになります。その場合、体重はどうなるかというと

これだけ違います。つまり、肩まで浸かっている場合の体重は80kgの人で8kgです。背の高い男性で水深が胸の辺りだったとしても24kg。幼児~小児レベルの体重になるんですね。

そして、人間の身体・体重を支えているのは『骨』です。
その骨が痛んでしまっている場合は、骨への負荷を軽減することが何よりの治療になりますので、水中の中に入って痛みの軽減を図ることが大切になります。




■ 水中の効果②:抵抗力

続きまして2つ目は『水の抵抗力』です。
水の中に入って歩こうとした時ってとても動きにくかったり、思うように動かせるまでに時間がかかったりしませんか?それは何故かと言うと、

『水の抵抗』は空気抵抗の800倍重たい

からです。今一つイメージがしずらいでしょうかね。それならこれだとどうでしょうか?

小島よしお
全身に重りをつけて過ごしたらパワーアップするか?

そう、先ほどの浮力と違って、水の抵抗力は『筋肉』にものすごい負荷をかけるんです。つまり、浮力と同時に抵抗力がかかることで、

関節(骨)には優しいけど筋肉には過酷

という運動環境が生まれます。関節にかかる痛みを和らげながら、同時に筋トレを行うことができる。これは陸上生活では絶対的に得られない最強の運動環境だと私は思っています。だからこそ、水の中を歩くことは

痛めている骨への負担を和らげるのと一緒に
衰えている筋肉を補強・増強して
身体を支える力を強くする

ことにつながり、結果的にケガを治すに至っていきます。

これは余談になりますが、以前勤めていたスポーツクラブの会員さんで即手術が必要なほど重度な椎間板ヘルニアの症状を持った男性がいました。その方は『手術断固拒否』の意思を持ち、毎日1時間仕事に行く前にプールに来て水の中を歩いていました。半年後、その方のヘルニアは完治。理由は何となくおわかりいただけるでしょうか?

そう、『浮力』によって崩れた姿勢になっていた『腰椎が浮き』、間に挟まれ潰されて飛び出していたクッション材(椎間板が中に引き戻され、『抵抗力』のおかげで腹筋と腰・股関節回り・背中の筋肉など『姿勢維持に関連する筋肉の強化』が行われた結果、その方のヘルニアは完治に至ったそうです。

その後もその方はその武勇伝を胸に毎日水中ウォーキングを健康づくりの一環として楽しまれていました。こうした事例があることからも、水中運動の威力はすごいなと感じます。

また、ケガではなく減量による運動でも同様です。
陸上を歩く同じ動作でも筋肉にかかる負荷は水中の方が上ですから、陸上で歩くよりもずっと筋肉を動かすことになります。そして筋肉を動かすことは、体内にあるエネルギーを消費することになります。よりエネルギー消費も大きくなるため運動効果も高くなる、というわけです。

コロナ禍で運動不足が続いている方が、運動不足解消に運動を始めたのにケガをする。これは自分の身体の衰え度合いを正しく把握しきれていないから起こる事故のようなものだと私は考えています。

『リモートワークでずっと家にいる・家から出ない』


そういう人で運動の習慣がない方は、いきなりランニングやジョギングなどの有酸素運動は避けた方がいいと私は考えています。なぜなら、自分の筋肉が『運動に耐えられる状態にない』からです。

これを自覚した上で、運動に必要な体内環境を整え、負荷の少ない運動から始めていく。これが正しい道筋であり、それらをやって初めてランニングやジョギングなどのハードな陸上運動ができる身体になっていきます。

過去にも運動不足解消の前に気をつけて欲しいことややると良いことを紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

また、酷い暑さが続く昨今。なかなか運動するにしてもキツイ環境下だと思います。その点プールの水温はだいたい29~30℃と陸よりもはるかに涼しい環境です。しかも、自分一人だけでなく家族一緒に行ける場所でもあります。

最近監視員の仕事をしていますが、毎回子供連れの家族客を見かけます。

運動もできて、涼を感じながら家族との時間も取れる。水中ウォーキングやプールでの遊びは一石三鳥な運動になるのではないでしょうか。

ぜひ皆さんもこの夏は1度でいいのでプールに行って身体を動かしてみてくださいね。




今週も最後までお読みくださりありがとうございました!

今回は『水中運動の効果・前編』ということで、4つある機能特性の内2つをご紹介しました。残る2つは来週またお届けしますので、ぜひ引き続きお楽しみに (*^^*)/

今週のコラムが少しでも皆さんの健康力向上にお役に立てできましたら幸いです。

また、コラムの内容についても質問・疑問・感想募集しています!いつでもトーク画面よりお気軽にメッセージください!

それでは今週も体調管理に気をつけて良い1週間をお過ごしください!



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