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【LINEコラム】日本人の腸内細菌は世界でも稀!特殊な腸内細菌を持つ日本人の『腸年齢・タイプ別診断』(2023.02.07配信)
こんにちは。
健康を損なわず成果を出す人や組織づくりを考え伴走するライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。
個人的なことで恐縮なのですが、昨年8月下旬から水泳指導の仕事を始めて以降、(休日にポテチ片手にYouTube見放題でぐぅたらしていても)着実に体重が減り続け、ついに‐5kg超えを達成しました。
食生活を強く意識して変えたわけではありませんが、『ハーバード大学式野菜スープ』を中心に食べていたら自然と肉料理や油の多いものを頻繁に摂らなくなり、水泳の仕事量が増えたこともあって、摂取エネルギーより消費エネルギーが上回り始めたようです。
さて、話は変わりまして、先週配信したコラムはお読みいただいているでしょうか?前回のコラムでは
食べたものによって腸内細菌が変化して、
脳に影響を及ぼしている可能性がある
とお届けしました。今週のコラムではそれをさらに深掘りして
【『あなたの生活』が見える腸内細菌のタイプ別診断 】
について紹介していきます。
「最近食生活荒れ気味なんだよな……」
と感じている方はこの機会に食生活を見直してみてはいかがでしょうか?
自分の腸内細菌のタイプ、知っていますか?
最近の研究でわかったことなんですが、
日本人の特徴は、まず炭水化物やアミノ酸を代謝する菌が多いことだという。よく知られる菌でいうとビフィズス菌だ。
「ビフィズス菌はお腹にいい菌だといわれていますが、実は欧米の人の腸にはほとんどいません。だからといって欧米人の腸内環境が悪いわけでもなく、ほかに日本人にとってのビフィズス菌のような調整役をする菌が存在します。このビフィズス菌が多いというのは日本人の特徴なのです」
ほかにも、海苔やワカメに含まれる多糖の分解酵素を持っていたり、酢酸を作るのに腸内の水素を使ったりといった、ほかの国の人には見られない菌の特徴も見られたという。
とのこと。しかも腸内細菌の類似性についてはこんな感じで
![](https://assets.st-note.com/img/1675650166916-DzS9eZolRU.png)
日本人の腸内細菌は、欧米諸国はもちろん同じアジアの中国人とすら腸内細菌は似ていないんです。
以前のコラムでも配信したことがあるかと思いますが、日本人の食事は元来『穀菜食』です。それに対し、中国やアメリカなどは普段の食事で油を多く摂ることが多いという共通点から『食事内容の共通点』が考えられます。
また、『日本人は遺伝的に牛乳でお腹を下しやすい』ということを聞いたことがあるでしょうか?これも実は腸内細菌の関係で、日本人には遺伝的に牛乳に含まれる『乳糖』を分解する酵素を作れない『乳糖不耐症』の人が多いからなのだとか。乳頭は分解されず体内に吸収されないまま大腸に届き、ビフィズス菌のような糖をエサとする菌に消費されます。牛乳をのむとお腹がゴロゴロしたり下痢っぽくなるのも、乳糖が腸に届くことが原因です。
つまり、日本人は遺伝的に『ビフィズス菌が増えやすい条件』を持っているんですね。
さらに薬物による影響も関係しているようで、東京医科大学の研究チームが行った研究報告から
![](https://assets.st-note.com/img/1675650646602-QjYKgfTpMx.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1675650927866-f7pJCqS8Ib.png)
ということがわかったそうです。
そんな腸内細菌のタイプは次の5つに分かれると言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1675650996440-TvLnzJoFrD.png)
特に日本人に多いのは「バクテロイデスとフィーカリバクテリウムが多い」Bタイプ(全体の52%)と、「プレボテラが多い」Eタイプ(同22%)で、この2タイプで全体の7割を超えていた。
「BとEはどちらも病気リスクの少ない健康な人によく見られるタイプですが、食事内容が大きく異なります」
京都府立医科大学大学院医学研究科の内藤裕二教授は言います。
Bタイプはなんでもよく食べ、3大栄養素をバランスよくとれている人、Eタイプは栄養バランスが良いが、動物性脂肪の摂取が少なく、野菜を多く食べるベジタリアンなどによく見られる腸内細菌叢なんだとか。
また一方でAタイプはルミノコッカスやストレプトコッカスという門の菌が多いタイプで、心臓疾患や脂質異常症、高血圧、糖尿病などのリスクが高い人が多かったそうです。
「このデータをどう見るかが重要です。特定の菌が多い人は病気のリスクが高い。ではその菌を減らせばいい――と安易に考えるのは医学ではありません。本当の原因はどこにあるのかを考える必要があり、そこに生活環境などの周辺情報が生きてきます」
内藤教授が仰る通り、特定の害をなす菌を減らすことが健康になることではなく、『良い腸内環境を保つために生活習慣を整える』ことが前提となり、そのためにはどんなことを改善していかなければいけないのか、日頃の生活スタイルを見直すことこそが根本の解決策といえます。
また、腸内細菌叢は加齢とともに悪化しやすいですが、最近の研究から『高齢者の中にも若い人と同じような腸内細菌叢を持つ』人がいて、その人は全身性の加齢性疾患のリスクが低いこともわかってきたそうです。
つまり、生活習慣を整えて腸内細菌叢を若く保つことで、加齢から来る悩みの解消の一端を担うこともできそうです。
そんな腸の状態をどう判別し、自分の健康に役立てればいいのか。
腸内細菌の検査をする方法もありますが、内藤教授は以下のチェック項目を回答することで腸年齢の計算方法を作成しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1675719018904-xoxNuHsxVt.png)
いかがでしたか?自分の想像と同じでしたか?それとも違ったでしょうか?どんな結果だとしても、それを受け入れどうしていくかは自分次第です。
先週お届けしたコラムでも腸の状態は食生活も影響があり、ひいてはそれが脳のパフォーマンスにも影響が及ぶ。食事に関わらず、運動・睡眠・メンタルケアなど、すべての生活行動は連環して今のあなたの健康状態をつくっています。
何か1つすれば万事解決とはなりません。
今回の記事が少しでも生活習慣を整えていくきっかけになりましたら幸いです。
今週も最後までお読みくださりありがとうございました!今週のコラム、いかがでしたでしょうか?今日のコラムが少しでもお役に立てできましたら幸いです。今週も体調管理に気をつけて良い1週間をお過ごしください!
【 参考記事はこちら 】
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