サルサ唐揚げとワカモーレを作って食べるメキシカン太い人。
今日は両親が不在。
誰もいないタイミングが訪れたら、外食ではなくあえて自炊を楽しむのだ。
めちゃくちゃ密かな楽しみである。
よくも悪くも実家にいると自動的に飯が出てくる。
もちろん毎食作ってくれる母には感謝なのだが、料理することにより、マインドフルネス的な効果を得ている私は料理する機会が減ってしまい、精神を整えるタイミングを失ってしまった。
もちろんたまには家族分の料理を作ったりもしたいのだが、なんだかそんな気持ち的な余裕もなく、自分だけが食べる悪魔的な飯をたまに作るくらいしか今はできていない。
まぁ唐揚げを食べよう。
まぁそうくよくよせずに唐揚げを食べよう。
もうわかっているとは思うが、太い人は結局唐揚げが好きなんだ。
先日チキン南蛮を作る時に購入した鶏ももを半身冷凍していたので、前夜にそっと冷蔵庫に移動させておいた。
鶏を揚げるだけで大概のストレスは吹き飛ぶが、今の私にはそれだけでは足りない気がした。
だから、陽気な料理を作りたい。
そう思った時に、急に頭に浮かんだのがサルサである。
下拵えを始める。
まずは米の準備だ。
なんだか炊飯器で炊くのが億劫になって、キャンプの後めんどくさくてそこらへんに転がせたままにしていたメスティンで炊くことにする。
米を洗って浸水させておく。
その後、鶏の下拵えをする。ほぼほぼ解凍できている。
日常の料理ではそんな丁寧にはできないが、たまにの自分のための料理は丁寧にやっていく。食べる時間だけでなく、作る時間も楽しみたいからだ。
硬い筋や血合を取り除き、分厚い部分を開いて厚みを整えていく。
できる限りサイズ感を合わせて大きめの一口大に切り揃える。
下味かつしっとり仕上げるために、塩と砂糖を溶かした水、いわゆるブライン液というやつに30分ほど漬け込む。
野菜を切り刻み、少しずつ息を吹き返す私。
その間にサルサと、ついでにワカモーレを作っていく。
作り方はあまりわからないが、アボカド、パプリカ、きゅうり、トマト、セロリを賽の目状にカットしていく。
時間がない時は面倒でしかないが、それ自体を楽しもうという意識で刻むと結構ストレス発散になる。
まずはワカモーレを作ろう。
アボカドをフォークの背で荒いペースト状にし、そこにパプリカ、きゅうり、トマト、セロリの葉を刻んだものを投入する。
味付けはノリだが、塩、ブラックペッパー、砂糖、はちみつ、レモン汁、オリーブオイルなどを入れて、さっくりかき混ぜて完成。
サルサも同じようにアボカド以外の野菜たちに塩、ブラックペッパー、砂糖、はちみつ、レモン汁、タバスコ、ケチャップ、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせたら完成だ。
本物はレモンではなくライムなのか、セロリではなくパクチーなのかもしれないが、それらしい爽やかな2品ができた。
鶏を揚げようじゃないか。
では、鶏を調理していく。
ブライン液から取り出した鶏に塩こしょう、醤油、酒、砂糖、すりおろし生姜、すりおろしにんにく、卵を投入し、揉み込む。
その状態で10分放置。同時にメスティンを火にかける。
メスティンから水がしたたり始めたら、火を弱めの中火くらいにして約12分炊く。
炊き上がりと揚げ上がりのタイミングを合わせたい。
10分ほど蒸らすことを考慮して、タイマーが残り3分くらいのところで、鶏を揚げ始める。
いつも片栗100%で揚げるのだが、片栗が不足していたので半々で。
本当はたっぷり油で揚げたいけれど、勿体無いので、揚げ焼きっぽい感じで調理する。
カラカラカラと小気味良い揚げ音。
なんか自分って結構料理上手だなとしみじみ思いながら、ある程度で一旦鶏を引き上げる。
2、3分休ませた後、少し温度を上げた油に再投入。
表面をカラッと揚げていく。
完璧な出来上がり。パクパク。
でけた。
昼間からでけた。ご飯もツヤツヤではないか。
まずは唐揚げを。
我ながら完璧な揚げ具合である。カリッと歯神経が感じた刹那、ジュワッとジューシーな弾力。これはうまい。味もしっかりついている。
米と頬張ればもう最高である。
普通に食べた方がうまいのではと思いつつ、せっかく作ったサルサを纏わせる。
さっぱりで、なかなかいける。
ただ今回の唐揚げは本体がうますぎた。サルサ唐揚げする場合はもう少し薄味にした方がよいだろう。
満足した。
今日はもう休日にしたい。
最近毎日今日は休日にしようという気持ちになり、その勇気がなくズルズルと働いていた。
丸一日休日にする余裕はないが、親が帰ってきたら車を借りて風呂へ行こう。
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