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ヴァンフォーレ甲府×町田ゼルビア マッチアーカイブ (2020第29節)

平戸に祈りましょう🙏

20シーズンゼルビアマッチレビューのアーカイブを残そうシリーズその3。3だっけ?

今回取り上げるのは10/25に行われたヴァンフォーレ戦(A, 2-1●)です。シーズン中盤から相手のスカウティング精度が増し、より過酷となる後半戦において心が折れ始めた一戦だったとも言えます。今更書くことになっちゃいましたが、21シーズンのためのリハビリと思ってすみませんがお付き合いくださいませ<(_ _)> 記憶が薄れているのでサマリ貼っておきます。

マッチサマリ

また、以下の文章は基本的に「モダンサッカーの教科書Ⅱ」を参考にしています。共著者であるボローニャのコーチ、レナート・バルディによる日本代表の分析がゼルビアに当てはまることが多かったり、ボスとなるミハイロヴィッチ監督がセルビア出身のためかポポさんと志向が類似する部分が見られるためです。皆もぜひバルディ本Ⅱを買いましょう。ⅠとⅢも買うんだ!

おさらい ランコ・ポポヴィッチの哲学

試合後コメントから分かるようにポポさん的に激おこなゲームでした。アグレッシブさに欠け受け身となる試合だとそのようなコメントを発する傾向があります。つまりポポヴィッチ監督の哲学に反していたとも言えます。まずポポさんの哲学はどういうものなのか少し整理しましょう。

ポポヴィッチ監督は、攻守両方でアグレッシブに振る舞い常に主導権を握って試合を進めることをチームに求めます。アグレッシブには合理性が込められており、例えば速攻とポゼッション確立の状況に応じた的確な使い分けは哲学の軸と言えます。もう一つの軸として"選手のアイディア、クリエイティブさを生かすサッカースタイル"(アプリ「EGサッカー名鑑2020」より)があり、イビチャ・オシムの影響を受けた指導方針を執ります。このような姿勢で選手に自尊心と自信をもたらす環境を準備します。

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FC町田ゼルビア 2021年の過去の分析記事はこちら (2020年の記事もお試しで入っています) ジュース1本程の寄付で閲覧可能です ※ゼ…

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