子供を待つということ
子供の行動や返答が遅く、イライラしたりすること、ありませんか?
・いつになったらご飯を食べ終わるのか。
・お風呂上がりの裸のままで、いつまで過ごすつもりなのか。
・習い事に行くのか、行きたくないのか。
ですが、行動や返答が遅いというのは、あくまでも大人基準に対して早いのか、遅いのかということ。子供には子供の時間軸があり、そことのズレが発生していると認識すれば良いと考えます。
1.予測できる大人、今が楽しい子供
大人は先々が見えているので、今これをやらないと、次のアクションに影響が出ることがわかります。
でも、子供は
今が一番楽しい!!
たとえ、お風呂上がりで裸の状態でも、おもちゃで遊びたくなったら遊んでしまう。風邪をひくリスクは考えられません。
だから、子供はいつも楽しそう〜と思ってしまう側面もあります。
今をとにかく一生懸命生きている感じ。
先々を予測できる大人と、今を楽しみたい子供。ここにギャップが生まれます。
2.決められる大人、わからない子供
今の行動をどうしたらベストになるのか。結論を導き、行動する力。ここにも差があります。
大人は過去の経験値があるので、ご飯は温かいうちに食べた方が良いと考えます。
子供はご飯が冷めてしまったことを、冷めてしまった体験をもとに初めて知ることになる。
だからラーメンも、温かいうどんも、ゆっくり食べる選択ができる。選択というよりも、それしか知らないので、選べなかったということ。
だから大人が早く〜と急かしても、なぜ急いで食べる必要があるのかが、子供にはわかりません。ここでもギャップが生じます。
ここでの注意点は、
「だから、○○って言ったでしょう〜」は意味がない
つい、子供に言ってしまいますよね。
「だからまっすぐ座らないと、こぼすって言ってたでしょう。」という使い方です。
しかし、ここも大人と子供の経験値に差がある以上、悲劇が生じてしまっても仕方がない。失敗を経験することで、それを次は回避しようとし、行動を是正することを期待するしかない。
何回言っても直らない時もありますが…まぁ、それは大人も一緒ということで、大目に見ましょう。
3.空気の読める大人、我が道を行く子供
自分の意思と周囲や相手の反応を伺って、発言内容を修正できるのが大人。自分のことが世の中の全てである子供は、空気なんか読めません。
これが食べたい!と思ったら食べたい。
このおもちゃが欲しいと思ったら欲しい。
自分の感情を120%出して、大人に迫ってきます。
だからこそ、
大人が望むような応えは返ってこない。求めてもいけない。
空気を読んでばかりでは、なんともつまらない人生になる。でも、そこに誘っているのは、大人が子供に正解や期待する応えを求めているから。
こう応えればパパやママが喜んだ。
こんな行動をしたらパパやママがうれしんでくれた。
子供の素直な気持ちで動いた結果であればいいのですが、パパやママの顔色を伺うようになってくるとイマイチ違う。
子供がどうしたいのか?は急に求めても答えが出ないけれども、考えさせ続けないと、出てこないもの。
空気を読む大人と自分の意思を表示する子供では、ここでもギャップが発生します。
まとめ
子供の返答や行動が遅いのは、大人との様々なギャップがあるから。そうであれば、待ってあげることが必要。
忙しい時や、時間が迫っている時、ねえママ〜を子供が連発している時はかなりキツイですが、少し余裕があるときは、待ってあげて、子供を観察したいものです。
子供がいつになったら、パジャマに着替えるのか。壁からそっと顔を出して、ジ〜っと観察してみましょう。たまには楽しいかもしれません。
が、
いいから、着替えなさい!と言ってしまいますよね。
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子供の行動を待つということに関連して、
「ねぇパパ、教えて〜」「ねぇママ〜」にどう応えるべきかを考えてみました。
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