与えたい
誰にも何もあげられない
子供の頃からそう考え続けて、不安だった。
一人前の体を持つと
私の体だけを求める人がそれなりにいた
私はすごく嬉しかった。
求められることではなくて
求められることに応えられる自分が。
自己肯定感が低いんだと思って、自己肯定感を上げるための本を読んでも
自己肯定感は上がらないし、
でも、私の体は使ってもらえた。
若かったので、愛してもらっていると思えた。
贅沢なんだと。
だんだん自分の意思がわからなくなってきて、意識が遠のいてく
不思議な感覚が襲ってくる
「なにもないのに私はこの世で一番美しい。」
全く楽しくないSEXはどんどん私を無敵にした。
無敵にしてだんだん中は空洞になって、
風が少しでも吹くと飛ばされるくらい、立ち続けるのが難しくなっていた。
トイレの仕方も、ドライヤーの使い方も、ご飯の味もわからなくなっていた。
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