創作意欲のあるカツ丼。 茂原市/大和屋食堂
冬の寒い季節、
旅館鈴木屋の極上トロン温泉で身も心も暖まった私。
ゆったりとお風呂を堪能していたもので、
時計の針はすでに12時を迎えようとしていた。
レトロな温泉を満喫したのなら、
近くにあるレトロなご飯屋さんも満喫するのがこの私のマナー。
早速、兼ねてから気になっていた「大和屋食堂」さんを訪ねてみた。
大和屋食堂さんへ
茂原駅近くの”榎町商店街”の真ん中に、この大和屋食堂さんは存在する。
車では一方通行の道路は、毎夏恒例の”もばら七夕祭り”では歩行者天国となり、石畳なレトロ商店街にずらっと出店が並び、人がごった返す。
赤い提灯が風に揺れる。これも風情があってヨシ。
お店の外には”今日のおすすめ”と題し、焼き魚定食など目白押し。
お腹減ったなぁ。
テーブル席と座敷の席に分かれている店内。このお店の時間もゆーったりと進んでいる。座布団の朱と藍のハイカラな感じ、すっごいレトロでいい。
そしてレジ前には招き猫が鎮座。
一般的な招き猫とは違い、ちょっとリアルでウケる。
この猫も、たくさんのお客様を招いてくれたんだろう。
そして私もその一人なのだろう、と思い、合掌の後にパシャリ。
メニューもかなり豊富で、思わず悩む。
レトロ食堂といえば…オムライスか、ナポリタンか?しかしカツも食べたい…。
悩んだ挙句、カツ丼を注文した。
カツ丼ご飯大盛りです。
私は驚いた。カツ丼に、ナルトが乗っている。ナルトがともに卵とじされている。ナルト=ラーメンや中華丼の具材という固定観念に真っ向から挑む姿勢。ここまで創作意欲のあるカツ丼を見たのは…人生で初めてだ。
カツ丼の味は、とても優しさのあふれる甘辛い味付けで、ナルトやほうれん草も絶妙に味が染みていて、何をとってもご飯がすすむ。
それでいておしんこは田舎を思い出す懐かしい味がした。
ついでにあったかい、渋いお茶も持ってきてくれる。
こういう心遣いがとにかく好きだ。カツ丼を平らげた後の、お茶の一服。
レトロ空間、レトロ食事、レトロ心遣いに、心が和む。
こうして私の優雅なレトロ銭湯xレトロご飯のトリップは幕を閉じた。
次の休みはどこに行こうか、なんて考えるだけで、お風呂とご飯が、少しだけ恋しくなる。
お店について
大和屋食堂
〒297-0026 千葉県茂原市茂原531
営業時間 10:00〜19:00
火曜定休日
(実際の営業詳細についてはご確認ください)
お風呂代にさせていただきます。