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台湾ひとり研究室:翻訳編「#37推敲作業、続いています。の巻」

台湾書籍《大港的女兒》 の翻訳者が、日本版の刊行前後の進捗をリポートしていく有料マガジンです。公開から1週間は無料でお読みいただけます。今回は会話部分を推敲しながら考えたことをお届けします。

(うわ、めちゃめちゃ勘違いしてた!)

…こんな瞬間が幾度となく訪れる翻訳原稿の確認・推敲作業が続いています。

推敲作業の大切さ

作業的には、推敲した原稿を詹さんにネイティブチェックしてもらう流れです。第一稿、自分なりに気合い入れたつもりでしたが、出るわ出るわ……全身の力が抜けるようなミスがあって、冷や汗ものです。推敲、本当に大事ですね。

間違い、というわけではなくても、読み直してみると流れが滞っていたり、読み取りにくかったりする個所は点在していて、それらを整えていく作業を積み重ねていきます。

すこぉーしずつ、濾過していく。トゲを除く。磨いていく。時間はかかりますが、この作業をスキップするわけにはいきません。

どうにかして早く作業を終えたいと思いつつも、のっぴきならない家の事情が起きたり、体調を崩したり、地震対応に追われたりと、予期せぬ事態に見舞われながら、コツコツ作業を進めています。

対話部分の確認方法

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勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15