台湾ひとり研究室:翻訳編「#39翻訳者の原稿料事情と有料マガジンに込めた思い。」
この話をするかどうか、ずいぶんと迷いました。ですが、翻訳作業の実態を明かし、これから台湾書籍の翻訳をしてみようと思った人がいたとして、作業のことだけを伝えるのはどこかでフェアではない、と思っていました。
そう、翻訳者の金銭事情です。
金銭に対する感覚の変遷
日本文化に育ったひとりとして、お金の話をするのは「はしたない」ことと考えていました。強烈だったのは、若かりし編集時代、明確にせずに取材執筆を依頼したライターさんに「お金のことは最初に話してほしい」と詰め寄られたこと。