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台湾ひとり研究室:翻訳編「#44誤訳の指摘に凹みつつも、の話。」

台湾書籍《大港的女兒》 の翻訳者が、日本版の刊行前後の進捗をリポートしていく有料マガジンです。公開から1週間は無料でお読みいただけます。今回はただいま進行中のネイティブチェックがどうなっているかをご紹介してみます。

まず、率直に申し上げて凹んでおります。

(え、これも見逃してた…)
(いやココ、確かによくわかってなかった…)
(どっひゃー! これも間違えてたか…)

絶句するようなミスが大量に見つかって、自分のどうしようもなさに打ちひしがれています。

本連載「#28翻訳に必須の、あの仕組みを取り入れます。」「#29ゲスト登場!ネイティブチェックの詹さんと新しいソフトで作業します。」で、すでに紹介しましたが、今回、台湾の翻訳通訳業界のトップランナーである詹慕如さんにネイティブチェックをお願いしています。

今回はTermsoupというソフトを使用していて、これを通じて翻訳原稿を共有しています。ソフトには、ファイル共有された人もコメントできる機能があります。そして、コメントが付加されると、作成者にメールで知らされます。つまりは、翻訳者とチェッカーがオンライン上で手直しの作業を進めていくのです。たとえば、届いたメールはこんな感じです。

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勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15