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日本テーマの短編映画祭、ニューヨーク・ジャパン・シネフェスト/NYJCF(11/21 Sun まで)

「日本」をテーマにインディペンデント短編映画を紹介するニューヨーク・ジャパン・シネフェスト(以下NYJCF)が、11月21日(日)までオンライン開催中。視聴登録料は寄付として7ドル。

今回は公募から選ばれた5作を含めた新作14作品のほか、10周年を記念して2012〜2020年までの上映作品120作以上の中から、「レトロスペクティブ・プログラム」として6作を加えた全20作品を上映。

下記情報、写真はすべてMar Creationからの提供。扉写真のクレジットは宮川英久 (Hidehisa Miyagawa)。

フェスティバルサイト:http://watch.nyjcf.com
公式ウェブサイト: http://nyjcf.com

◇NYJCF 2021セレクション(14作)

★アダーニア|Adarania (SSFF)

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監督=クレメン・エスコソーラ|2021|10:33|アニメーション|日本、フィリピン

「アダーニア」とは本作で描かれた都市の名前。SFの世界で、警察官に追われている謎めいたバイカー主人公。このキャラクターの正体と目的は、一体何なのか。スピード感あふれる追跡アクションアニメ。デジタルフロンティアグランプリ2021「ベストCGアニメーション賞」の正体と目的は、一体何なのか。スピード感あふれる追跡アクションアニメ。デジタルフロンティアグランプリ202「ベストCGアニメーション賞」

★演じる女| A Woman Who Acts (SSFF)

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監督=照屋年之|2020|18:30|ドラマ|日本

病で余命いくばくもない年老いたアキラには若くて美しい妻・好子がいる。好子は病のアキラを、外に連れ出しては二人の時間を楽しもうとする。日に日に衰弱していくアキラ。それを見て嬉々として楽しむ好子。果たして彼女の思惑とは?

★チャイナタウン・ビート|Chinatown Beat

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監督=鳥原遊子|2021 |4:27|ドキュメンタリー|アメリカ

人がまばらな夜のニューヨーク・チャイナタウン。推理小説家のHenry Changが自ら生まれ育った通りを一人で歩き、小説家の
プロセス、写真家の友人Corky Leeなどについて語る。ドキュメンタリーとフィクションが交互する、チャイナタウンに住む住民
へのラブレター。

★死体蝋燭|Corpse Candle

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監督=江口和久|2019|11:22|ドラマ、ミステリー|日本

ある嵐の晩、和尚と小坊主の法信は寺の本堂から怪しい物音を聞く。暗闇のなか、蝋燭の灯りだけを頼りに見回りを
する2人。 すると、怯える法信に対して和尚の口から蝋燭に隠された衝撃の事実が告げられる。

★怪獣映画の夜明け|The Dawn of Kaiju Eiga

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監督=ジョナサン・ベレス|2019|50:48|ドキュメンタリー|スペイン

日本で最初の怪獣映画は1954年のゴジラ。原爆の脅威が「巨大怪獣映画」の制作に直接影響を与えたが、ゴジラと原爆との関係の
起源は何か。それは60年以上の歴史の中でどのように進化してきたのか。世界中の20人以上の映画製作者、俳優、映画専門家との
インタビューを通じて紐解いていく。

★Fa(r)ther

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監督=山本康士|2020|14:21|ドラマ、リモート|日本

新型コロナの感染爆発により世界中が混乱に陥っていた2020年5月。ビデオチャット画面に映る女子大生の姿。彼女からの突然の連絡に動揺を隠せない父親。絶縁状態であった2人は、ある事がきっかけで再び心を開き始める。ノーカット、1テイク、完全リモートで制作。

★Horimono: Japan’s Tattoo Pilgrimage

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共同監督=キラ・デーン、デイビッド・カプララ |2020|17:00|ドキュメンタリー|アメリカ

日本で刺青は犯罪者や裏社会という印象がある。現在、刺青を入れていると、海水浴場や温泉、ジムなどへの出入りが禁止されたり、就職に影響を及ぼしたりする。しかし、刺青は古来より忌み嫌われるものだったのか。本作は,この固定観念に疑問を呈し、全身に彫物を入れた人々の年に一度の聖なる山の神社を巡礼する姿を追っている。

★イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・パインズ|In the Shadow of the Pines

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監督=小泉アン|2020|7:54|ストップモーション・アニメーション|カナダ

父と娘の複雑な関係をテーマとした短編アニメーションドキュメンタリー。本作品の映画監督、小泉アンと日本人移民の父との幼少期の思い出を描く。父はアンの通っていた小学校の清掃員でもあった。

★音無し|Otonashi

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監督=Martin Georgic| 2021|10:00|ドキュメンタリー|ドイツ

本作は、人間の存在の内外体験を通した哲学的な旅であり、日本の「般若心経」についての未来的変異の視聴覚的な瞑想を実験的
に表現する作品である。

★Nanmin

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監督=アダム・ショー|2021|19:22|ドキュメンタリー|アメリカ

毎年、世界中から何千人もの難民が日本へ亡命するが、受け入れられるのは、わずか0.1%に過ぎない。本作は、活動家、弁護士、
難民へのインタビューをもとに、秘密主義の移民収容所や厳しい仮釈放制度焦点を当て、日本での亡命者としての生活を描いてい
る。

★リッちゃん、健ちゃんの夏。 |Ritsuko & Ken-chan (AIWFF)

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監督=大森歩|2019|30:26|ドラマ|日本

長崎の離島、黒島。昔、潜伏キリシタンがいた十字架(クルス)の島。ここで自給自足の暮らしをするリッちゃんと健ちゃんには
ある秘密があった。

★サイレンス|Silence

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監督=TJ O’Grady-Peyton|2020|14:07|ドラマ |日本

マスクをつけた人々が行き交う街をふらふらと歩く青年。青年は有り余ったエネルギーを落書きという行為によって消化していた
。ある日、青年は廃墟でバレエ を踊る少女を見つける。青年の心には彼女の踊の姿が焼き付けられ、興味を持つようになり、密か
にバレエの練習をはじめる。そして、男がバレエをするという事を通して、自分と世間との間の常識のズレを感じることになる。
常識やルールの中に知らない間に植え付けられてしまったジェンダーの問題は根深くその溝を埋めようとする親子はあえて沈黙を
たもった。

★ねじけたつま咲き| Toes Intertwined

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監督=石川幸典|2021|9:00|ドラマ|日本

17 歳の世界は可能性に満ちた、だだっ広い海辺のようでありながら 実に狭い範囲で、人を好きになったり、絶交したり、 些細な
ことに浮いたり、沈んだりを繰り返し生きています。 ただそこには、大人になるにつれて失いつつある 「正義感」や「モラル」
といったものが確かにあって、その 10 代のもつ美しい感覚、 感情の流れを映像にしようと試みた映画。

★吉野林業|Yoshino Ringyo

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監督=デイビッド・カプララ|2021|19:55|ドキュメンタリー|アメリカ

奈良県吉野郡の山間部にある川上村。そこには500年に渡る林業の伝統と歴史がある。本作はそこで働く最後の人々の忍耐強さと
自然の木々と対話する希望の物語を描いた短編ドキュメンタリー。

◇NYJCF10周年記念アンコール上映作品(6作)

★The Apologizers (NYJCF 2018)

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監督=鈴木やす|2018|20:36|ドラマ、コメディ|アメリカ

★A Warm Spell|小春日和 (NYJCF 2015)

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監督=齋藤俊道|2014|40:00|ドラマ|日本

★The 8th Samurai (NYJCF 2012)

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監督=ジャスティン・アンブロシーノ|2009|28:26|ドラマ|アメリカ

★神山アローン|All Alone in Kamiyama (NYJCF 2018)

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監督=長岡マイル|2017|30:01|ドキュメンタリー|日本

★Matou (NYJCF 2013)

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監督=平林勇|2011|4:07|アニメーション、エクスペリメンタル|日本

★Take 8 (NYJCF 2016)

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監督=上田慎一郎|2015|19:39|ドラマ、コメディ|日本

ニューヨーク・ジャパン・シネフェスト、オンライン(New York Japan Cinefest/ NYJCF)

NYJCFはニューヨークを拠点に活動する3人の日本人、鈴木やす(俳優・映画監督)、古川康介(映像作家)、河野洋(イベント・音楽プロデューサー、Mar Creation, Inc.代表)が2012年に設立。2015年シーズン以降は、ボストン、DCなどのメトロポリタン周辺・米国各都市での巡回上映に加え、日本の映画祭(あいち国際女性映画祭、札幌国際短編映画祭、門真国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア)とのコラボレーションも行ってきている。10年目の本年はオンライン開催で行われ米国各地での開催は休止中となっている。



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