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セラピストへの道のり②
a story of my life
regained and
moving forward
(前回の投稿からの続き)
そしてある朝、私はとうとうベッドから起き上がることができなくなりました。
からだが石のように硬くて、重たくて、ダルくて、何も考えられなくて、感情も全然わいてこない状態。
この頃、病院に行っていたとしたら間違いなく鬱と診断されていたと思います。
やっと何とかして活動できるのは夕方5時過ぎから。
このあとの動ける数時間で最低限の家事や子供のことをこなしていました(多分)。
実はこの頃の時間の感覚や記憶があやふやなのです。
自分はまるでいくら充電してもすぐに電池の残量がなくなってしまう携帯電話のようでした。
役立たず。
ダメな母親。
ダメな妻。
みんなが出来ていることが出来ないダメ人間。
そのうち頭がおかしくなっちゃうのかな?
このまま死んでしまうのかな?
子供たちを置いて絶対に死ねない!死にたくない!
自分を責める声と生きるのが辛いという声がいつも交互に聞こえてきました。
その声を聞きながら、暗い深い海をゆっくりゆっくり沈んでいく。
そんな感覚を覚えながら日々を過ごしていました。
ある日のこと。
いつものように何時間もネガティブな思考にどっぷり浸かりながら、その頃飼っていた熱帯魚の水槽をボーっと眺めていました。
おなじみの自分を責める声が聞こえてきましたが、その日はいつもとちょっと違うようでした。
思考の声を聞いていると、だんだんとエネルギーを帯びてきました。
こんなのはもういやだ、こんな生活はしたくない、こんな人生はもういやだーーー!!
と声には出さないけど叫びました。
すると、自分ではない声が聞こえてきたのです。
聞こえると言っても身体に響いてくる感じ。
その声はこう言いました。
「じゃあ、どうしたいの?」
一瞬ワケが分からず、自分はとうとう頭がおかしくなったのかと思いました。
でもその声は全然怖くなくて、むしろ前から知っているような親しみがある感じさえします。
私はこう答えました。
「楽になりたい。こんな苦しい人生じゃなくて、楽しい人生を生きたい!!」
そう言った瞬間、不思議な感覚が襲ってきました。
楽になりたい!といってる自分を外から見ている自分がいるような感じがしたのです。
どうしたいの?と聞いたのが自分??
あれ?どうなってる?
じゃあ、今ここで苦しくてもがいている自分はだれ??
説明しづらいのですが、自分が今まで自分だと思っていたのが自分ではなかった。
一瞬、そんな感じがしたのです。
自分でも訳がわからずしばらくボーっとしていました。
そうしていると、ふと、ずっと底がないと思っていた海の底に足が着きました。
私は海の底を思いきり蹴りました。
頭を上げると、うっすらと光が差しています。
私は光を目指してゆっくり
ゆっくり浮上していきました
この不思議な体験をきっかけに、徐々に自分に力を取り戻していったように思います。
つづく
⭐️最後までお読み下さりありがとうございます!
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