新卒PdM、はじめてのデプスインタビューの感想と反省点
前回、ユーザーインタビューを勉強しているところを共有しました。インタビューの価値や具体的な方法を知り、少し成長できたと思います。
そして先日、はじめて僕が主導するユーザーインタビューを行いました。
オンラインと対面で各1回ずつ実施。とっても緊張しました。
そこで今回のnoteでは、
はじめてだからこそ感じたインタビューの難しさ
はじめてのユーザーインタビューにおすすめのやり方
について書いていきます。
ちなみに、note執筆時点ではもう3回ほどインタビューを実施させて頂き、大分慣れてきたように感じています。
■ インタビューの準備編
初インタビューは、インタビューガイドが超大事
はじめてのインタビューで何をすればいいかわからず不安だった僕は、インタビューガイドを徹底的に用意しました。
これが本当に良かったので、僕と同じ新米UXリサーチャーの方であればぜひオススメしたいです。
■ インタビューガイドの作り方
インタビューガイドの型は『ユーザーインタビューをはじめよう ―UXリサーチのための、「聞くこと」入門』から拝借しました。
書籍に書いてあることをそのまま載せるよりはわかりやすいと思いますので、
ここでは書籍のインタビューガイドの作り方を参考に、実際に僕が社内プロダクトのインタビューに使ったガイドを共有します。📝
※実際のインタビューガイドは出しにくいので、一部は伏字にしました。
📝イントロダクション
お忙しいところすみません!ご協力ありがとうございます!
[自己紹介]
22新卒の田中です!
たくさん学ばせて頂きます!よろしくお願いします!
[録音のお願い]
録音させて頂いてよろしいですか?企画にだけ使います!
[アイスブレイク]
例)誕生日が同じなんですよ!
だからなんだって話ですが親近感湧きます〜
(ここで間を取って、相手に感想など話してもらう)
よろしくお願いします!
📝所要時間とアジェンダを確認
今日は30分で、
アプリのマップ機能を使うとき、どんな使い方をしている?
このアプリ以外から経路を考えるときはある?
の話を聞きたいと思ってます〜
📝インタビュー本編
[質問リスト①]
ひと月に何回くらい、〇〇をしますか?
〇〇をするスケジュールを教えてほしいです!
〇〇するとき、何か準備することはありますか?
[確認したいポイント①]
〇〇するときの行動、特に地図アプリ使用までの導線と考えていること
─────────────
[質問リスト②]
現在アプリに搭載されている〇〇の機能は使っていますか?
その機能を使った後に何をするのか教えてください。
[確認したいポイント②]
該当の機能を使う場合、どんなことに使うのか
(以下省略)
📝インタビューの〆
今日はありがとうございました!
本当に参考になります!
また機会があったらぜひご連絡させて頂いてよろしいでしょうか?
■ はじめてのインタビューは定型質問も多めに用意しておこう
前回のnoteで「インタビューはオープンクエスチョンでした方がいい」といったことを書いていましたが、実際に自分がインタビューをする中でクローズドクエスチョン(YES/NO質問)を用意しておくことでやりやすくなったと感じました。
確認したい事項を引き出すために直接的な質問を避けるべき、という考えがある一方、質問自体をその場で考えるのは慣れていないと判断に時間がかかる原因になります。
また、すべてがオープンクエスチョンだと、インタビュイーに回答の手間が大きいと感じられてしまいます。
そこで、インタビューの中でオープンクスチョンにするべき大事な話をあらかじめ3点程度決めてアジェンダにしておき、それ以外は答えやすいクローズドクエスチョンにするのが、初のインタビューとしては効果的でした。
■ インタビューの実施方法(対面/ビデオ通話)
対面とビデオ通話、2通りのインタビュー実施方法があります。
僕のはじめてのインタビューはオンラインで行ったのですが、初挑戦には非常に都合がよかったので書いておきますね。
ユーザーに深堀った質問をするには対面の方が都合が良いと思いますが、浅い質問になりがちなオンラインこそ、はじめてにはオススメだと思いました。
はじめてのインタビューは、オンラインがいい
オンラインインタビューの利点は、インタビューガイドを見やすいことです。
PCの画面を見つつインタビューガイドを確認しやすく、Zoomで行うと録画するのも簡単でした。
また、いつもの環境でインタビューするので、インタビューに全力投球できるのが、慣れを作るためにとても好都合だったと振り返ります。
2回目のインタビューは、対面も頑張れる
僕の場合では、一度インタビューをオンラインで行った後、対面インタビューを会社の別オフィスで行わせて頂きました。
対面インタビューでは、以下のような難しさがあります。
普段出社するオフィスではなく、その時々の行動にワンテンポ遅れが出る
相手のお時間を頂いているため、業務上の都合がいい時にいつでもインタビューを始められるようにする必要がある
インタビューガイドを見てしまうと、相手の目を見れずコミュニケーションが雑になってしまう
常に先回りで考えてできるだけトラブルを回避しようとしても、はじめてでは完璧な対応にするのは難しいです。
まずはオンラインでインタビューの流れを実演しておくことで、インタビューの中だけでもはじめて要素を減らし、より実りあるUXリサーチの機会を作れたように感じます。
■録音とメモの整理
僕は、インタビューの冒頭に必ず「録音させてもらっていいですか?」と聞いて承諾を取っています。
目的は主に2つです。
インタビュー中、メモに必要な時間で会話の流れを悪くしたくない
インタビュー中、思考をできるだけ効果的な質問作成に充てたい
「録音させてもらっていいですか?」に承諾して頂けていることに感謝する日々。いつも皆さんありがとうございます。
■ 反省点
このnoteを書いている時点では、オンライン2回・対面3回のインタビューを実施しUXリサーチを行いました。
その中での反省点として、とにかく雰囲気作りが大切!!もっとやれたはず!!!と思っております。
ユーザーインタビューでは、インタビュイーの方々に話しやすい雰囲気を作ってストレスなく本音を話してもらうことが大切になりますが、それ以上に「今後もプロダクト作りに協力したい」と思ってくれる人が増えることが、今後の企画に活きてくるはずです。
インタビューは個人の行動や心情を深く知り、使いやすい製品開発のため最適解を探すことになりますが、それがきちんと結果に出るかはやってみないとわからないところがあります(だからアジャイルで小さく検証していくのですが)。
まだまだユーザー理解は未熟で、右も左もわからない状態だと思うので、まずは企画の立案から検証までを十二分に行えるような土台を作ることを意識して、楽しんでもらえるUXリサーチを模索していけたらと思います。
■ インタビューから企画に
ここまでの2回で、「まずはユーザーインタビューに慣れ、聞きたいことをきちんと聞けるように練習した」ような感覚でした。
インタビュー後は、インタビューで聞いたことを最初に用意したアジェンダのどれに当てはまるか、エピソードを切り分けて整理しました。切り分けたエピソードから得たヒントを使って、企画に落とし込んでいきます。
企画方法については、自分の考え・学びに落とし込んだら別途noteにしてみたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
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