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マリン首相来日に思うこと その②

マリン首相が来日したときに、私が思い出したのは一枚の写真です。


フィンランド首相 サンナ・ミレッラ・マリン

2010年にフィンランドのファッション雑誌「トレンディ」に掲載されて物議を醸したマリン首相は、
ジャケット(ブレザー)一枚の下に、インナーを着ていなかったのです。


その写真を見たときに、私も、「これって許されるの・・?」と衝撃を受けました。

胸元が大きく開いたファッションに身を包んだ写真は、一瞬で世界を駆け巡り、
「一国の首相の立場にあるのに不適切」「品がない」という批判が殺到しましたが、
同時に、「ファッションを選ぶのは本人の自由」「女性の政治家にだけ服装を『不適切』と言うのは性差別」という声とともに、
マリン首相への賛辞も巻き起こりました。
SNSではマリン首相支持を表明する、「#iamwithsanna」(私はサンナとともに)というハッシュタグとともに、
素肌にジャケットのみの写真投稿が相次ぎました。

私が、今日この投稿で皆様にお伝えしたかったことは、
「この服装は首相として適切か?」という議論ではなく、
”世界の女性政治家はこのくらい自由に表現している”という事実です。

炎上の可能性のある写真を、マリン首相が、
何も考えずに雑誌や自身のSNSに掲載したと私は思えません。

「社会のタブーや沈黙を破りたい」と、数々のインタビューで答えてきたマリン首相です。
彼女の長年の疑問を、世に問うたのだと思います。

女性が外見を取り沙汰されることや、性差別。
ルッキズム(外見で人を判断すること)や価値観の押し付けなど。

レインボーファミリー出身の若き女性首相が
自分らしく爽やかに新しい時代を創っていく様子を見て
「許されるかどうか」と既存の価値観に迎合したちっぽけな自分に、反省しました。

”正しさ”も、”らしさ”も、自分が決めるもの。

日本にも、マリン首相のような、次の時代を担う女性リーダーがどんどん誕生していきますように。
私も政治家一年生として、世界の女性リーダーの背中を見ながら歩んでいきたいと思います。


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