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釉薬 ゆうやく

これからお話するのは陶芸の様々な工程の中でも超ニッチな世界です。

お読みになる方はお気をつけください。

目次
1.釉薬って?
2.原材料は?
3.いろんな色が出せる?
4.タナカ製陶で使っている釉薬は?

釉薬って?

うつわの表面をコーティングしているガラス質のものを指します。

もともとの起源は薪で焚く窯に釉薬がかかっていない状態のものを入れ、焼成中に薪の灰がうつわに降りかかり天然の釉薬ができたとされています。

【ガラス】ではなく【ガラス質】です。
この違いは?ってなると思います。

ガラスは単体で形を保つことができますが、釉薬は釉薬だけで形を保つことができません。
これが【ガラス質】の意味です。
母体となる土(素地)が必須なのです。そしてその土との相性も非常に重要になってきます。
土の中にある成分にも釉薬は大きく影響をうけるんですね。

原材料は?

釉薬の原料は無数にあります。前述した木の灰はもちろん長石と呼ばれる岩石鉱物、金属、粘土、ガラスなど様々です。

それらを調合し水と混ぜ合わせできたものが釉薬になります。

薪窯で焼く際、釉薬のかかっていないうつわに薪の灰が降り注ぎ、それがガラス質になったのが起原とされています。(自然釉)
そして、それを人工的につくったものが釉薬なのです!

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3.いろんな色が出せる?

前述したように発色する原料は無数にあります。その組み合わせ次第で様々な色が出せます!
ただ絵具とは違い、色を混ぜ合わせることで様々な色が出せるわけではありません。

基本的には鉱物の科学変化による発色なのです。釉薬によっては未だどうして出来たか解明されていない釉薬もあります。
レシピはわかっていても焼き方や温度、カロリー、気候…様々な要因に左右されるものなのです。

研究すればするほど深く果てしない世界なのです。

4.タナカ製陶で使っている釉薬は?

私が主に商品に使っている釉薬は十数種類です。

主に天然原料を使いますが、ムラや安定しないもので調節に苦労しています。

自分の欲しい色を少しずつ増やしていってます。そして自分で1番気をつけているのは……電子レンジ対応です!

釉薬の種類によってはレンジに対応していないものもあります。

子供の頃よくお母さんにレンジかけていいうつわか否かよく聞いた覚えがあります。子供ながらめんどくさいなって思ってました。笑

そんな子供の頃から億劫に感じるうつわは嫌だ!タナカ製陶のうつわは全てレンジ対応です!これをモットーにしてます。


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タナカ製陶 田中 大輝

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