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フォントに対する感覚は国によって違う

前回に続きタイ&言語ネタでもうひとつ。

文字の入ったデザインする時、感覚的なのか論理的なのかなどはあるにせよ、文章や全体のテイストに合わて書体やウェイトを選んでいると思います。一般的なところで言うと線が細いと女性的、太いと力強いみたいな。
この感覚ってある程度万国共通だと思っていたんですが、国によって全然違うんだなと思った話。

あるゲームのノベルティを作成した際、タイ人デザイナーが作ってくれたデザインのフォント選びに違和感があったので、タイ語は全く分からないんですが、こんな感じのフォントの方がいいんじゃないと代替案を提示しました。そのゲームのイメージは豪華で綺羅びやかなイメージだったので、下図タイ人デザイナーのA案に対し、B案のようなフォントを提示したわけです。(思い出して似たフォントを探してきました)

タイ語が分からない&装飾とか抜きにしても、Aは手書き感があり、ゴージャスというよりは親しみやすいというイメージです、私(日本人)には。
しかし社内でアンケートを取ってみると、タイ人の支持はAが圧倒的でした。お互い母国語ではない拙い英語でコミュニケーションを取っているせいで、うまく要件が伝えられていないなど、別の要因が絡んでいる可能性も大ですが、この件以外でもフォントに対する感覚がかなり違うと感じる場面は多々ありました。
例えばロゴを作る際にアルファベットを崩しすぎて日本人には読めなくなっても、タイ人には問題なく読めたりとか。後に日本人には読めないフォントというのが話題になっていて腑に落ちた覚えが。

当たり前と思っているフォントに対する感覚、もしかしたら他の文化圏では疑った方が良いかもしれません。

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