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アウェーで生きよう

最近怒られたことってありますか?

怒られるってのは、精神攻撃とか心理的負担が高いことなどから、なんか近ごろは『やってはいけないこと』みたいな扱いをされています。

まあ、たしかに感情任せで怒鳴り散らす人には近づかないに越したことはありませんw でも、ぼくたちに気付きを与えてくれるような叱咤というのは、ある程度受けた方がいいと思うんですね。

というのも、そこには気を引き締める効果があるからです。

要は、勝って兜の緒を締めよってやつですね。また、別の見方として「怒られる内が花」という表現もあります。

確かに残念ながら、「お前のために怒ってるんだ」と言いながら、自分のストレスの捌け口としてただ怒号を飛ばしてるだけって人も確かに存在します。過去にどれだけ功績があっても、どれだけ会社に貢献していても、感情に任せて声を荒げてしまう人や人格攻撃をしてくる人ってのはいるものです。

そういう人は、見定めて距離を置いておくべきでしょう。ですが、痛いところをついてくれるような『諭してくれる系の怒り方』をしてくれる人は、定期的に意見を伺うようにした方がいいと、ぼくは思うんですね。

ぼくも社会人になりたての新入社員の頃は、よく怒られていました。

といっても、怒ってくるのは2人だけだったのですが、その2人がさっき話した「いい怒り方をする人」と「悪い怒り方をする人」そのものだったんです。

つまり、一人はぼくの仕事内容や背格好、人格なんかについて感情的にとにかく攻撃してくるような人。もう一人は、「なんでそんなに怒られてしまうのか。自分自身にも原因は必ずあるからそこから目を背けるな」と諭すように怒るような人でした。

結果、どちらがぼくの身のためになったのか?というと、完全に後者です。

それまでは「刺し違えてもぶっ殺してやる」と思っていたんですが、自分にも非があることを認識して「なんであの人はぼくに怒号をぶつけるんだろう?」「どうすれば認めてもらえるんだろう?」と考えるようになりました。

どうしても考えがまとまらない時は、またいい怒り方をしてくれる人を頼りました。

そして、トライ&エラーを繰り返していくうちに、ついには怒鳴りつけるように怒ってきていた人が、ぼくに対して優しく接してくれるようになったんです(2年半かかりましたがw)

でも、ここで一つ思うことがあったんです。

もしぼくが、いい怒り方をしてくれる人じゃなくて、『なんでも受け止めてくれて、とにかくぼくを褒めてくれる人』のところに相談に行ってたら、おそらく解決してなかったんじゃないかってことです。

確かに、自分の全てを認めてくれる人の存在ってのはありがたいです。ですが、その人ばかりを頼っていると、結局「あ、オレって今のままでいいんだ」という気持ちばかりが強まります。

となると、確かに心の救済としては即効性はあります。ですが、結果として成長のチャンスを潰すことになりますし、5年10年単位で見てみると悪影響の方が強いということもよくあるんです。

確か本田直之さんの本だったと思うんですが、本田流サバイバル・キャリア術あたりの中で『アウェーに出て新しい世界にさらされよう』という言葉があったと思うんです。

これは、変化対応力を鍛えたり、自分の価値観を豊かにしようという意味合いで書かれていたと思うんですが、本田さんの本なのでここでいうアウェーは『海外生活』のことだったんですね。

ですが、海外生活をしなくても、普段付き合っていない人と付き合うこと、自分にとって耳の痛いことを言ってくれる人と付き合うのもアウェーに出ると同じなんだと言っていました。

フリーランスをしていたり経営者として仕事をしていると、ついつい傲慢になりがちです。

ですが、このようにアウェーに出向くことで、本当に大切な謙虚の心をいつまでも保つことができるようにもなります。

あなたは今アウェーにいますか?

ちょっと意識してみると、また一段と成長できるかもしれませんよ♪

田辺輝恭

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