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手書きのノート

スマホを持つようになって、紙の手帳を持たなくなった人は少なくないと思う。わたしもその1人で、(数少ない)予定はスマホで管理している。

でも、ちょうど1年くらい前から手書きのノートにスケジュールでもなく日記でもない内容を書くようになった。まずは日付と曜日を書いて、その日の記録を綴る。その日の予定ややりたいこと(実際にやらなくてもOK)、その日にやった家事や、たとえば「ドラマを見た、面白かった」とか「〇〇を食べた、美味しかった」て書いたり。誰かに見せるためのノートではないからなんのルールもない。強いて言うなら「なにをどんなふうに書いてもいい」というルールだけ。手帳じゃないので日付ごとに枠が設定されていない…ということは、なにも書かない日があったとしても変な罪悪感を抱くこともない。逆にたくさん書いてもいい。欲しい物リストや行ってみたい場所を書いたり、お金の計算をしたり。なにを書いてもいいというやり方がわたしには合っているようで意外にも続いている。

そもそもこれを始めたのはそうやって書き残さないと、「わたしの日々」がこぼれ落ちてしまう気がしたから。手書きでなにかを書いておくと、後で見返すと単純に楽しい。どれだけ日常が淡々としていても、家事をして仕事をして、…という事実を可視化して積み上げることで「それなりによくやってるやん!」と自分で自分を肯定できる。すぐ忘れてしまうような小さな出来事も思い出せたりして、ただ過ぎていくだけだったグレーな日々がちゃんとカラーになるんだよね。それが気に入っている。

そんなふうに、わたしにとっては既に大事な存在になっていたこのノートがここへきてこの数ヶ月は別の役割も持ちはじめた。在宅でダラダラしがちなわたしを叱る役割。それから感染拡大を受けて3月からは外出した記録も細かく書くようにしているので、もし万が一わたしが感染した時にさかのぼるための重要任務も担っている。わたしは家にずっと引きこもっているし大丈夫だと思うけどなにがあってもおかしくないからさ。

#ノート #手帳 #エッセイ #コラム

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