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23区内で約6倍の差? 病児・病後児保育が充実している区は、働きながら子育てしやすい区だと思う(各区のデータあり)。

溶連菌、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルス・・。子どもを産むまでは、どれも知らなかったし耳にすることもなかった。なのに今では、Facebookを開いてママ友の投稿を見ると、3日に1回はこのどれかの名称とともに「もう3日間発熱で仕事がやばい・・パパや私にもうつったかも・・」というような投稿を目にする。そう、赤ちゃんは保育園でいろんな菌をもらってくる。

御多分にもれず、1歳になったばかりのわたしの子どもも、この夏に手足口病にかかった。救急で点滴をうち、回復して保育園に登園できるようになるまでに1週間。

保育園に行けないからといって、ずっと親が看病できるかというと、そうもいかない。1日〜2日ならまだしも、1週間も仕事を休むのはなかなか厳しい。なので私は、1週間のうち5日は、区の病児・病後児保育施設を使った。

区の病児・病後児保育施設は、1日2000円で看護師さんと保育士さんが病気の子どもたちの面倒を見てくれて、お医者さんの回診もあって、とってもありがたい。民間の病児保育シッターなどだと、1日で20000円はかかってしまう・・今回のように5日間保育園を休んだら10万円・・。

わたしは仕事が好きで、子どもを預けるコストが仮にプラスマイナスゼロだとしても、それはゼロではない(稼ぐお金と預けるコストがトントンになったとしても仕事の実績は残る)と思ってはいる。でもやっぱり安ければその方がありがたいし、「あ〜、まだ治らないのか・・」みたいに子育ての負担を辛く思ってしまうことも減る気がする。

なんにしろ、働きつづける上で、区の病児保育施設がなくては成り立たないなあと思ってる。



ところが、「いやー、区の病児保育めっちゃありがたいよね。仕事には必要不可欠だよ〜」という話を友人にすると、「うちの区も病児保育あるけど、いつも定員いっぱいで一度も使えたことがないよ?」と返されることがある。

あれ、どこの区にもあるサービスだと思っていたけど、区によって違うのかも?

というわけで、23区各区の病児・病後児保育施設の定員が、その区の0〜9歳人口の何%になるか、充足率を調べてみました。%の数字が大きいほど、子ども人口に対して枠が多くあり、病児保育・病後児保育が利用しやすいのではないかと思います(人口は、平成31年1月時点の各区のデータより)。

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●病児保育定員が子ども人口の0.100%を超える区
(1万人の子どもに対して10人以上の定員を確保している区)

1:千代田区  0.149%
0〜9歳6020人 / 病児・病後児0、病後児のみ9 / 1日2000円 
※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用料金の半額を年間40000円まで。

2:大田区 0.127%
0〜9歳54755人   / 病児・病後児61、病後児のみ9 / 1日2500円

3:中央区 0.127%
0〜9歳17267人 /  病児・病後児12、病後児のみ10 / 1日2000円 

4:葛飾区  0.120%
0〜9歳36449人 / 病児・病後児16、病後児のみ28/ 1日2000円  
※別途訪問型の病後児保育あり。定員不明。1時間800円。

5:練馬区 0.108%
0〜9歳58883人 /  病児・病後児64/ 1日2000円

6:世田谷区 0.106%
0〜9歳74175人 / 病児・病後児67、病後児のみ12/ 1日2000円

●病児保育定員が0.050~0.099%の区
(1万人の子どもに対して5人以上10人未満の定員を確保している区)

7:港区 0.099%  
0〜9歳26154人 / 病児・病後児22、病後児のみ4/ 1日2000円
※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用料金の半額。年間50000円まで。

8:新宿区 0.090% 
0〜9歳22183人 /  病児・病後児8、病後児のみ12/ 1日3500円、病後児のみ施設は1日2000円 

9:品川区 0.079%
0〜9歳32818人 /  病児・病後児22、病後児のみ4/ 1日2000円

--23区全体の平均 0.071%--

10:荒川区 0.070%
0〜9歳17003人 /  病児・病後児4、病後児のみ8/ 1日2000円

11:文京区 0.062%
0〜9歳19339人 /  病児・病後児6、病後児のみ6/ 1日3000円

12:板橋区 0.056%
0〜9歳42594 人 /  病児・病後児18、病後児のみ6 / 1日1500円

13:目黒区 0.055%
0〜9歳21816 人 /  病児・病後児8、病後児のみ4 / 1日2100円
※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用時間×1000円で年間40000円まで。

14:豊島区 0.054%
0〜9歳18327 人 /  病児・病後児4、病後児のみ6/ 1日2000円

●23区の中で0〜9歳人口の病児・病後児保育率の利用可能人数が0.049%を切る区
(1万人の子どもに対して2人以上5人未満の定員を確保している区)

15:杉並区 0.048%
0〜9歳39073 人 /  病児・病後児16、病後児のみ3/ 1日2500円、病後児のみ施設は1日2000円

16:江東区 0.047%
0〜9歳46739 人 /  病児・病後児 14、病後児のみ8/ 1日2000円

17:墨田区 0.039%
0〜9歳20093 人 /  病児・病後児4、病後児のみ4/ 1日2000円

18:渋谷区 0.034%
0〜9歳17240 人 / 病児・病後児6/ 1日2000円
※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用時間×1000円。年間100000円まで。

19:中野区 0.033%
0〜9歳21046 人 /  病児・病後児3、病後児のみ4/ 1日2000円
※ファミサポで病児保育も実施。1時間1200円。

20:江戸川区 0.033%
0〜9歳60134 人 /  病児・病後児20/ 1日4200円

21:台東区 0.031%
0〜9歳12887 人 / 病児・病後児0、病後児のみ4 / 1日2300円
※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用料金の半額。ただ年間40000円まで。

22:足立区 0.022%
0〜9歳53128 人 /  病児・病後児4、病後児のみ8/ 1日2000円
 ※別途、病児保育シッター等の民間サービスの利用助成あり。利用時間×1000円。ただ年間40000円まで。

23:北区 0.022%
0〜9歳35531 人 / 病児・病後児4、病後児のみ4/ 1日2000円

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さてさて、こうして見てみると、区によって結構ちがう・・!

まず、病後児のみしかやってない区もあるんだな〜と。上記の%は病児・病後児施設も、病後児のみの定員も、同じようにカウントして算出したけれど、実際は「病児・病後児どちらも見てくれる施設」がめちゃありがたいです。病後児は感染症だと使えないそうなので、手足口病など最初にあげた病気だとアウト・・!そういう意味では、大田区・練馬区・世田谷区などは、病児・病後児の定員をちゃんと60人以上確保してくれていて、がんばってるなあ〜と思いました。

あとは区による充足率の差。もっとも充足率が高い千代田区は子ども人口が約6000人と少ない&病後児保育のみなのでいったん除外しますが、大田区の0.127%と、足立区・北区の0.022%では、病児保育の使いやすさに6倍近い開きがあります。なるほど、使えないっていってた友人の話はこういうことだったのね・・!

そして、病児保育シッター等の利用助成がある区もあるんですね〜。年4〜5万の区が多い中で、渋谷区は年10万円まで助成と、一歩リードしているなと思います。

今回のデータにはいれていませんが、9歳(小学3年生)まで預けられる区と、5歳(未就学児)まで預けられる区という違いもあるようでした。



わたしは仕事が好きだし、子どもを食べさせていくためにも仕事をしつづけたい。できたら子どもが複数欲しいな〜とも思っているので(=子ども同士で病気をうつしあったりリスクも増えるので)、これからも病児保育の充足率が高い区市町村に住みたいな〜〜〜〜っと思ってます。今の区から引っ越すときは、次のエリアの事情は絶対チェックする。

保育園の充実度も大事だけど、病児保育の充実度も同じくらい大事。23区住まいの方じゃなくても、ぜひ自分の区市町村の病児保育の充足率をチェックしてみて欲しいし、うわぁ・・うちは充実してなすぎる・・となったら必要性を訴えてもいいと思う。

子育てしながらじゃ働けない、みたいな前時代的なことはそろそろ終わりにしたいよね。

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