Michikusa

街中の隅にある小さな自然をみつけることに喜びを感じ、雑草および木の実ハントをライフワー…

Michikusa

街中の隅にある小さな自然をみつけることに喜びを感じ、雑草および木の実ハントをライフワークとして四半世紀ほど。特技:植物同定

最近の記事

【ゴキヅル】一瞬どきっとする名前の正体

先日、河川敷をウロウロしていたら あまり見慣れない植物の姿が。 【ゴキヅル…ウリ科ゴキヅル属】 ちょうど実の境目からパカッと、 きれいに割れて中から大きなタネが1〜2粒出てきました。 まるでガチャガチャのカプセルみたいな…なんとも不思議な植物です。 ちなみにこのゴキヅル、なんとなーくすこしドキドキしてしまう名前だけど、 合器といって蓋付きのうつわに似ていることからこのように名付けられたそうです。(合器蔓) そういえばゴキ○リも"御器をかぶったような虫"→御器被り→ゴ

    • 【モミジバヒメオドリコソウ】

      先日のこと。 ふと地面に目をやると、今年も出てきました。 写真を撮りながら『これはたぶんヒメオドリコソウの方かな〜。一応あとで確認してから載っけよう。』 なんて思いながらネットで画像検索をかけてみましたら。 なんか様子が違うのです。 ↑こちらがヒメオドリコソウ。 なんだろう。 中心の赤みは個体差があるからさておきとして、なんとなく、葉っぱの形と産毛の感じが違うような。。 ならホトケノザの方かしら。 ↑ホトケノザ いや… 葉っぱの質感はすごく近いのに、形状が明ら

      • 【コメツブウマゴヤシ 】一歩ずつ

        職場周辺は、自然はおろか田畑も花壇もほとんどなく、道路やコンクリートばかりの殺風景な立地です。 それでも探せばいるもので、 よくよく目を配るとアスファルトの歩道の上を這う黄色いポンポンたち。 コメツブウマゴヤシ (マメ科ウマゴヤシ属) その名のとおり、もともと牧草として利用されてきたマメ科植物です。 この、"黄色いポンポン"のたぐいは実に種類が多く、中には本当に見た目がそっくりなものもいるので注意深く観察しなければなりません。 暖かくなってきたとは言えまだまだ寒さの

        • 【ヒメウズ】人も花も見かけによりません

          キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。 桜のつぼみもまだまだ膨らみかけの2月下旬、しなやかな茎をニュッと伸ばし、その先端に白く小さな花をいち早く咲かせます。 とても小ぶりでしかもうつむいて咲くため、注意して見ないとうっかり見過ごしそうになるほどです。 しかし『烏頭』とは元来トリカブトの仲間を指します。キンポウゲ科の植物はしばしば有毒成分を含むものが多く、このヒメウズも例に漏れず全草に毒を含み、特に根塊に強い毒を持っています。 一見控えめでおとなしいあの子も"根"は恐ろしい

        【ゴキヅル】一瞬どきっとする名前の正体

          ないものねだり

          ないものねだりとはよく言いますが、幼少期をそれなりの都会で過ごしてきた私にとっていわゆる山や森とよばれる場所にはずっと憧れがありました。 いくらディズニーランドが近くても、週末は家族で銀ブラだ恵比寿でランチだと言っても、当時は人混みが苦手だったこともあり、朝目が覚めて『さあ、今日は出かけるよ!』なんて言われた日には本気で頭痛がするような残念な子どもでした。 そんな調子で、生まれ育った環境は都心へのアクセスもほど良く、決して自然豊かな土地柄とは言えなかったけれど、だからこそ

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