「甲州」は料理の幅を広げる品種!
どんな人物がどうやって造っているのかを、ワイン生産者本人に直接会って知れるCASA AfeliZ GINZAの貴重なイベント「Vignerons table(ビニュロンズ テーブル)」
登美の丘ワインナリー長の渡辺さんが作るワインはどんな風味がするのでしょう。(前編)
ところで、登美の丘ワイン?ご存知ですか?
山梨県には、なんと84ものワイナリーがあるそうで、その山梨の北西部 標高450mから600m位置する広大な敷地で、100年余りぶどうをつくり続けているのが登美の丘ワイナリー。地理的に降水量が少なくて日照時間が長い、そして昼夜寒暖差があるので、ぶどう栽培に適した恵まれた環境ですね。
まず出てきたのは、食前酒として「登美の丘甲州スパーリング2014」
甲州スパーリングワイン全体の10%程の生産量で、毎年発売開始と同時に売り切れてしまうという幻のワインを頂きます!
渡辺ワイナリー長
「ぶどうの品種「甲州」とは、日本古来の品種で、もともとはピンク色をしていて、白ワインによく使われる品種。造りの特徴は、よく熟した瓶内二次発酵で所謂伝統的な製法で、約16ヶ月間熟成します。
本当は、もっと長くしても良いけど、味わい深くするために「甲州」本来の持っているフレッシュで生き生きとした香りと味わい、そして酵母からくる旨味のバランス感をみながら、酵母に支配される少し前、フレッシュでありながら旨味のあるタイミングにしてます。
実は「甲州」の量はそんなにないので一旦生産を止めています...甲州の生産量を5年で5倍にする計画があるのでぶどうがとれるようになったら再開する予定。そういった意味でもとても貴重なワインですよ笑」
ふむふむ... 甲州と酵母のせめぎ合いとは、本当に僅かなタイミングでワイン味が変わるのだと感銘を受ける。
一通り説明をお聞きしてさてさて乾杯!
そして、これからはスペイン料理とのペアリングがスタート。生産者から聞きながら飲むワインは何よりも格別で味も変わる。生産者がもうしばらく作らないよーと言われると本当に作らないのでしょう。説得力ありますね。貴重な分味も増します!
渡辺ワイナリー長
「ということで、甲州はお魚や魚介類と相性がとても良い品種です。ワインと合わせると生臭くなるときがたまにあります。これはワインに含まれる鉄分が、魚介類の脂肪酸と反応するからです!しかし、この甲州は、他の品種とくらべて鉄分がとても少ないので、脂肪酸がある海藻類、魚卵などと食べ合わせても、ワインの旨味が失われない大きな理由になります。白ワインのシャブリなどと比べてもより生臭くありません!」
なるほど、甲州は料理の幅を広げる品種であるという訳ですね!
渡辺ワイナリー長や参加された人達同士でも、名刺交換などしたり、和気あいあいと交流あって、とてもよい雰囲気でした^^
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