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ベランダからの報告

新しい会社に転職した。初日からリモートワーク体制だったので、ゴミ出しと最低限の買い物以外ではほぼ外出していない。
ほぼ、というのは、家のベランダにはかなりの時間出ているから。

毎朝、仕事を始める前に盆栽を観察している。

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ここ3年ほど、あちこちで苗を買ったり種を拾ってまいたり譲っていただいたりを繰り返していたら、16鉢ほどに増えた。

盆栽は四季を通じて変化を見せてくれる。けれども一番わくわくするのは、やっぱり春から初夏にかけて。
ちょうど今頃なのです。

多くの広葉樹はこの季節、いっせいに芽を出し枝を伸ばす。
山紅葉、欅、富士桜↓

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富士桜は桜の一種だけど、ソメイヨシノなどとは違い先に葉芽(はめ)が出ます。デフォルト葉桜です。でもそれが可愛い。
花ももうすぐ咲きそう。今年も枯らさずに夏を超えたい…!(過去にも育てていたけど夏の暑さで枯らしてしまったため。)ちなみに今年、葉桜がなんとなく多いのは、比較的暖かい日が多く本来もう少し時間が経ってから出る葉芽が先に出てきてしまったかららしい。

常緑樹のみなさんも、この時期は葉がつやっとしていてエネルギーを感じます。見出し画像の長寿梅もそう。
白丁花、躑躅↓

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これらはこれから花も咲かせてくれる。楽しみだ…

盆栽とは枝をばちばちに切ったいかつい松の木だけじゃなく、自然界にある樹々を鉢のなかで再現したものを指すのだと、自分では思ってる。その辺にも生えているような、元々日本の各地に自生している種類ならなんでも(もちろん、盆栽としての向き不向きはあります)。
面白いのは、植物って根っこの大きさと広がり方が、地面を基準にほぼ線対称に地上に現れるので、鉢を大きくすれば地上部分も大きく枝を広げる形に育つし、大体の樹は地面に植えればそのまま本来の大きさまで育ってくれる。賃貸アパートでは、ベランダで小さな樹をたくさん生やすことで精一杯だけど。

挿し木といって、元気な枝を切り落として土に挿してあげることで、簡単に増やすことができる種類もある。この欅もそう。

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こんな感じで、晴れの日も曇りの日も、新しい蕾や葉っぱを見つけに毎朝ベランダに出ています。

これからのことが本当に心配だけど、一方で外に出かけられなくても(いや出かけられないからこそ)一番いい時期にベランダで過ごす時間を少しでも多く持てることに小さな喜びを感じる日々です。

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