民主主義国家の成れの果て

まずは、我ら民主主義陣営の理想を体現してくれるはずの、中東で唯一の民主主義国家であるらしい、イスラエルを見てみよう。

自国民の政府(軍事行為)を批判する教育者への言論の封殺

私がこのインタビューで一番好きなのは、
「(私の)子どもたちは私のことを誇りに思ってくれている。それこそが一番重要だ。」
と語ったところだ。

自国にとっては都合が悪い、著名な詩人、文化人の勾留、抑圧。

これがイスラエルの現状である。だが、あまり驚かないのは、それは見慣れた光景だからだろう。ロシアのジャーナリストや、中国共産党にたてついた文化人と同じであろう。

それでは、我等が日本を見てみよう。たぶん、このような弾圧はなかなか起こらないだろう。いや、もし起こっていたとしてもメディアも取り上げないかも知れない。取り上げたところで、それを批判する人たちは、どんどん減っていくからだ。注目なんて集めないのだから、やってられるかという事だろう。

一番恐ろしいのは、共産主義でもなければ、リベラルでもない。中道保守と呼ばれる人たちでもないだろう。過度な愛国主義過度な民族主義過度な宗教主義、これらが言論弾圧と結びついた時、どんな立派な政治思想も、意味を持たなくなる。ところが、一番都合がいいのは、国民や市民から、自国への批判的思考を奪うことだ。

常に「国家の敵」を外に意識させ、政府はそっとつついてやれば、彼らは自国を批判する能力は、ほとんど持たない代わりに、容易に扇動に乗るので、まってましたばかり騒ぎ出す



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?