俺も俺も運動

自称美しい国の様々な業界の、立派な成人の多くの、ハラスメントにおける感覚がどれほど異常だったか、それを許してきた自分たちがどれほど屑だったか、今更思い知って私も恥ずかしい。

様々なリスクをものともせず、澱んだ空気に身を置き続けることを拒否し、個として立ち向かった、告発された被害者の方々が見せる勇気に、心から頭が下がる思いだ。

強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない

という探偵小説の言葉に、少年時代に感化され、「男らしさ」とは何であるのか、少なくともそれはあるし、目指すべきだとはるか昔は信じていた自分自身の股の下についているものが、恥ずかしくて縮こまる気持がする。


そして本当は「良くないことだ」と、わかっていながら「空気を読んでいた」し、「それぐらいOKな雰囲気」ということで、「自己抑制してこなかった加害者」が始めるべき運動が、被害者側の告発ミームである、MeToo劣化版だろう。

#俺も俺も

もちろん普通にカッコ悪いのだが、パー券キックバック裏金化、と同じで、「空気を読んで批判しなかっただけじゃなく、自分もやってました。」

自己告発するのは、国会議員ですら許容されるだけでなく、相対的に評価されるようなので、ぜひぜひ過去にハラスメントしてましたという方々、あるいは、今事実、この瞬間にも、

ハラスメントしてますよーーーーっ!!!

という方たちは、国会議員の皆様のように、静粛な面持ちで、あるいは目に涙を浮かべながら、#俺も俺も という自己告発ミームに参加してみてはどうだろう。そしてみんなで優しく古傷を舐め合おう。

俺は通報します。

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