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禅宗の "不思議"

北鎌倉円覚寺の日曜説教に時折行きます。
初めて聞いたのは、横田老師のお盆について。
とても老師のお話は深く時折ユニークで一度で心を掴まれた。


"生まれた不思議

今日まで生きてこられたことの不思議

こうやってここで出会えたご縁の不思議について感謝して手を合わせましょう"


このお言葉を老師はおっしゃられ、日曜説教の読経から法話まで1時間ほど進んでいきます。


この言葉のもとは、円覚寺の表に掲げられてる、坂村真民(さかむらしんみん)さんの "不思議"という詩の一節から来てるそうです。


   今週はこちらでした。いつも撮ってしまいます

昨日の日曜説教は、お近くの浄智寺のご住職 朝比奈 惠温(えおん)さんでした。

 

禅宗では、幽霊や心霊的なものは無いというような考えだそうですが、その類いを全く否定してるわけでもなく、説明のつかないことを"不思議"と表現されるようで、朝比奈さんもその不思議についてお話頂きました。

 北海道の実家も禅宗で、父が法事に来るご住職に『住職は心霊体験みたいなものは無いんですか?』と聞いたとき(聞いちゃうの?!のビックリした!!) 、ご住職は『一応 禅宗では幽霊はいないことになってるんですよ』とお話されて、親戚一同、へぇーー!ってなりました。
母方は高野山系の真言宗なので、面白いものです。

生かされている不思議

朝比奈さんのお父様は、様々な不思議やご縁によって、生まれた時も関東大震災から難を逃れて生まれてきて、戦時中も得意だった電気系統技術のお陰で、ビルマ徴兵を免れて飛行機のレーダーを管理する部署に配属されて命を助けられた。朝比奈さんのお母様も同様に、大きな列車事故を直感で避けることが出来たそうで、お母様はその時に朝比奈さんを身籠ってたそうです。

何でも答えが見つかるこの現代で、説明がつかない、答えが見つからない。人智では説明のできない 不思議 なもの、事柄。人間が何故朝に、目覚めるのかも良く考えると不思議。

理解のできないものを、ありのままに認め、生かされている不思議に感謝の気持ちを持って生きることが大切なのだと。

私も、様々な"不思議"な出来事を体験して生かして頂いてるなとお話を聞いて痛感いたしました。
助けて頂ける不思議、ご縁を頂ける不思議。理解して頂ける人がいる不思議。

ふと、昨晩読みかけていた真言宗のお坊様の漫画を読んでいて、意外だな! 私、似たところがあるから気をつけないとと思った学びが幾つかありました。
偶然にも必要な情報を頂ける不思議。

朝比奈住職、横田老師のお話をお伺いし、私どもは不思議なご縁を頂けて、生かして頂けているのだと感謝を忘れず、心に留めて生きていこうと思った週末でした。

横田老師の不思議のお話は、YouTubeにも出ていますので、ご興味ある方は是非

(‐人‐)


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