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富山県在住 フリーランスの一日

富山市にUターンしフリーライターとして活動している筆者の、とある1日をご紹介します。

フリーランスの方で、地方への移住を検討している方々、富山の暮らしを具体的にイメージしたいと思っている方々の参考になれば嬉しいです。

とある一日

本気出しすぎた富山の空

©︎とやま観光推進機構

午前7時。気持ちの良い朝。珍しく快晴の空だ。
窓を開けると、立山連峰がくっきり見える。いいことがありそう。

午前7時半。朝ごはん作り。
炊き立ての富山県産米「富富富(ふふふ)」に、とろろ昆布をのせていただく。お味噌汁には富山県南砺市産の里芋を入れた。

今日の卵焼きには、ちょっと贅沢をして「ちどりたまご」を。

富山県は昆布消費量日本一。
でも、生産が盛んなわけではありません。江戸時代、北前船により寄港地の一つである富山の地に北海道産の昆布が積み込まれたました。昆布を利用した食文化が形成されたのもそのためです。

一足先に出勤する両親をお見送り。

富山県の女性有業率は全国4位の74.0%。全世代の正規雇用率は66.9%と高く全国3位。若者(15〜34歳)の正規雇用率は全国1位だ。つまり、共働きの家庭が多いということ。子育てのしやすさに起因するところも大きいでしょう。

午前8時。NHKの朝ドラを観ながら朝ごはん。

午前9時。富山型デイサービスに通う祖母を送り出し。
子供が大好きな祖母。今日も、施設にくる子供たちと一緒に遊ぶのを楽しみにしている様子。

富山型デイサービスとは、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所のこと。子供からお年寄りまで、小規模で地域に密着した施設で時間を過ごします。一人ひとりにあった丁寧なサポートが受けられるのもポイント。平成5年7月に、惣万佳代子さんら3人の看護師が県内初の民間デイサービス事業所「このゆびとーまれ」を創業したことにより誕生しました。

仕事へ

午前9時半。仕事の相棒であるMacBookAirをリュックにつめて家を出ると、近所のNさんに久しぶりに会った。「おばあちゃん元気?」と声をかけてくれ、夕方に手作りの煮豆とかぶらずしをお裾分けしてもらうことになった。

市内電車の電停まで徒歩3分だ。

富山地方鉄道が運行する路面電車、通称「市電」。富山市内の中心部を走っています。2020年、駅の南側を走っている市電(富山地方鉄道富山市内軌道線(セントラム))と南側を走っている富山ライトレール富山港線(ポートラム)が富山駅で接続し、南北が開通しました。これにより、南富山駅から岩瀬浜駅まで一本で繋がり、利便性が高まりました。
大人210円、小人110円の一律運賃です。

電停「西町」で下車。ICカードエコマイカで運賃を払う。

向かう先はインキュベーション施設「HATCH」。個人は月4800円で24時間利用できるからありがたい。
HATCHの看板娘で、「富山オタク」のことちゃんに挨拶。近々、オンラインイベントを一緒に企画しようという話になる。

10時。お仕事開始。
近々、とあるスポーツ選手のインタビューを予定しており、その前準備をする。今月中に仕上げたい記事にも集中して取り組むことができた。

ランチタイム

12時。ちょうどお腹が空いてきたので、ことちゃんを誘って近くのラーメン屋「末広軒」・通称「柳の下」へ。昭和6年創業の歴史あるラーメン屋だ。小さい頃からオーダーするのは決まって「ワンタン麺」。(ちなみにうちの母は五目中華そばがお気に入り)変わらない味にホッと一息つく。

午後からもうひと頑張り

13時。仕事に戻ることちゃんと別れて、富山市立図書館までお散歩。午後は場所を変えて仕事をすることに。富山市のフリーWi-Fi、電源が完備されていて、パソコン専用席があるのが嬉しい。

16時。少し小腹が空いてきたので、近くの「喫茶チェリオ」へ。こちらも創業昭和10年と歴史が長い名店だ。いつも頼む自家製プリン(私は硬めプリン派なので、チェリオの昔ながらのプリンが大好き)をオーダー。
甘いもので頭が働くようになったので、自社メディアの次の企画について考える。

17時。ふたたびHATCHに戻り、神奈川の会社とオンラインミーティングを行う。以前はちょくちょく関東に行っていたが、最近はオンラインで済ませることが多い。

18時。西町から市電に乗り帰宅。部活帰りの学生たちで市電は賑わっている。家よりもちょっと手前の電停「西中野」で下車。まるぜん精肉店でメンチカツ(100円)を揚げてもらう。

帰宅

19時、帰宅。
先に帰っていた父が、近くのスーパー・大阪屋ショップで刺身を買ってきてくれていた。ブリが豊漁で、安く手に入ったらしい。近所のNさんからのお裾分けである煮豆とかぶらずしも夕飯にいただく。なんとも贅沢な夕飯になった。

金曜日なので、家族みんなでお酒を飲むことに。地酒の羽根屋で乾杯。

ブリは冬になると富山湾に設置された定置網で漁獲されます。成長とともに「ツバイソ」「フクラギ」「ガンド」「ブリ」と名前が変わる出世魚として有名です。平成8年に「富山県のさかな」として認定されました。氷見で漁れる「氷見の寒鰤」は特に有名です。

20時半。来週取材で東京へいくため、新幹線の予約をとる。
ベランダに出ると満月。東京に住んでいた時よりも、空を見上げることが多くなった。

富山から東京間は北陸新幹線でわずか2時間8分。飛行機だとなんと55分の近さ。利便性が高まり、日帰りでの出張も可能になりました。

22時。部屋の掃除をしていると、小さい時に読んでいた「キテレツ大百科」が出てきてつい読んでしまう。

「ドラえもん」「キテレツ大百科」などを描いた藤子・F・不二雄さん、藤子不二雄Aさんはいずれも富山県出身。

0時、就寝。
自宅は市街地だが、夜は静か。夏になれば田んぼからカエルの声が聞こえ、秋になれば鈴虫が鳴く。

***

コンパクトシティを目指す富山市は、自動車がなくても生活できる地域。さらに、フリーランスの方々が使える施設が充実しており、仕事も捗ります。

一方、自然もしっかりと残っているので、利便性と豊かな自然が同居している場所とも言えるでしょう。

「いいとこ取り」の富山市に、ぜひ一度きてみてください。そのバランスの良さを実感していただけると思います。



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